...なんとなれば、この宇宙を取り巻いているところの偉大なる空間は、眼に見えるものによって満たされるものでもなく、また太陽や、月や、星に依っても満たされるものでもない...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...なんとなれば、彼の言は三位(トリニテイ)の長たる、父なる神を指すものなればなり」火炙りの刑がこのような不届者に適用されるのは明らかだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...なんとなれば前句と付け句と合わせてはじめて一つの完結した心像を作ることが付け句の妙味であるからである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...なんとなれば今日の世界においては兵は富によって維持することを得るも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なんとなれば戦争やむも葛藤は依然相結んで解けざることあればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なんとなれば彼らは自家の労力によりて生活するものにあらざればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なんとなればこの途上を奔らずんばいかなる俊傑といえどもただ草木と同じく朽ち果つべければなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なんとなればかの諸君子は平生は諤々(がくがく)として単純なる自由民権の主義を論弁するにかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なんとなれば彼女は...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...なんとなれば、これらの娘たちが、もし旅先で、やくざ男の甘言(かんげん)に迷わされて、身を過(あやま)つようなことがあれば、生涯浮ぶ瀬のない厳(きび)しい制裁を受けることになってもいるし、娘たち自身も、その制裁を怖るるよりは、そんな淫(みだら)なことに身を過つのを慙(は)ずる心の方が強かったからであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなれば男性の特性は活動にある...
新渡戸稲造 「自警録」
...なんとなれば彼らは強さをそとに求むればなり」といったが...
新渡戸稲造 「自警録」
...なんとなれば諺(ことわざ)にも...
新渡戸稲造 「自警録」
...なんとなれば書生が家(うち)にいることは僕の便利であり楽しみであり...
新渡戸稲造 「自警録」
...なんとなれば絶対的満足は理想がことごとく充実された暁(あかつき)において始めて達せられるのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...なんとなれば、ハナショウブを原産する国は、日本よりほかにはないからである...
牧野富太郎 「植物知識」
...なんとなれば、ニヒルに耐え得ない奴は、ニヒルの反対のものにも耐え得ないからだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...なんとなれば、木曾の木曾義昌(きそよしまさ)、きゃつも昔は武田家(たけだけ)の忠族であったが、いまでは徳川家(とくがわけ)の走狗(そうく)となっている、かならず若君に弓をひくやつであろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
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