...なんでもかれこれ十年前(ぜん)にクラバックをつかまえそこなったものですから...
芥川龍之介 「河童」
...べつにふしぎでもなんでもない...
海野十三 「海底都市」
...なんでもはやいところむさぼり食(く)いたい...
海野十三 「火薬船」
...……ところで、今度のことが起きあがるしばらく前に、御離縁になって、お気の毒な最期をおとげになった、問題の、夏枝(なつえ)様とおっしゃる奥様は、旦那様とは十二違いの三十四におなりでございましたから、この方がまた、全く新聞に書いてあった通りの御器量よしで、そのうえお気立てのやさしい、よくできたお方でした……こう申しては、なんですが、二年前にこの老耄(おいぼれ)が、学校の方の小使を馘(くび)になりました時に、お邸の方の下男にお引き立てくださったのも、後で女中から聞いたことですが、みんな奥様のお口添えがあったからでして、なんでも、旦那様はどちらかというと、口喧(やかま)しいお方でしたが、奥様は、いかにも大家の娘らしく、寛大で、淑(しと)やかで、そのために御夫婦の間で口争いなぞこれっぽちも、なさったことがございませんでした...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...なんでもない事でも...
太宰治 「右大臣実朝」
...いかになんでも唐突すぎる...
太宰治 「花火」
...いよいよ嫁さんが来るそうだ」「どこから?」「なんでも川越の財産家で跡見(あとみ)女学校にいた女だそうだ...
田山花袋 「田舎教師」
...なんでも幼い夏目先生がどこかの塀の上にあがっていて往来人に何かぶっかけて困らせたと云ったようなことがあったような気がするだけである...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...予言でもなんでもありゃしないよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いくらなんでも自己を尊敬するなんてできるものだろうか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は実になんでもない男であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なんでも構わない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこでがんりきはなにげなく、「お爺(とっ)さん、騒ぎというのは何だったね」「乱暴な奴もあればあるもので、あるお大名の殿様のお妾(めかけ)を盗み出して逃げた奴があるんだそうですよ」「え……」「お江戸から、その殿様のお妾を盗んで来て、なんでも、たしかにこの府中のうちに泊ったにちがいないと睨(にら)まれたんだそうでがす」「ナニ、何だって」「それをお前さん、あとから追いかけてきたもんでがす、何しろ、殿様の御威勢ですからね、二十人ばかりのお侍が馬を飛ばせて江戸から、これへ追いかけて来たんだそうで……」「ま、待ってくれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あの男はなんでも千倍もよく知っているんだぞ!」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...いくらなんでも鼻が削ぎ取られるなんてことは...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...なんでも私(あたし)を他人にしてお出でに違いない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...なんでも世間の人間が半分は食奢...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...なんでも奴あ三日ほど前から...
吉川英治 「新・水滸伝」
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