...私はそういう生(お)い立ちでありませんから……なまじっか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...なまじっか習った能筆風な無性格の書や...
高村光太郎 「書について」
...なまじっか大一座で行ったばっかりに私は余計赤っ恥をかいてしまって...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...なまじっか隠しだてをしないが好いと思った...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...何か自分でなまじっかにやろうとするもんだから...
徳田秋声 「挿話」
...なまじっか顔を知られた報いで...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「なまじっか生きとるよりか...
徳永直 「戦争雑記」
...僕はなまじっか財産を持ったり...
豊島与志雄 「好意」
...だから今度日本へ帰ってもなまじっかアメリカの真似などしないことにしようと...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...なまじっか昔金沢(かなざわ)で中村皓さんの『名墨墨色図鑑』などを見せてもらって...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...なまじっか字なんか知っていると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お前がなまじっか隠し立てしたのが悪かったんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...オイー! 暑いせいか焦々して喧嘩(けんか)しちまったよ」「誰とさア」「なまじっか油絵の具を捏(こ)ねた者は...
林芙美子 「清貧の書」
...なまじっかな場所だと...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...おとなしくなんかしていることはいらないんだ! ……なまじっか...
久生十蘭 「キャラコさん」
...なまじっかなことをしやがるものだから」そういいながらそばにいる三人のほうへ笑いかけた...
久生十蘭 「ノア」
...なまじっかな仲裁では...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...なまじっか、じかに絵の具をいじくるよりもっとよくばりなわけね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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