...子宮底穿孔(せんこう)なまじっか医書を読みかじった葉子はすぐそっちに気を回した...
有島武郎 「或る女」
...なまじっか漢字が読めるのでいけない...
高見順 「いやな感じ」
...しかしなまじっか学問なんか噛(かじ)りちらすより...
徳田秋声 「縮図」
...なまじっか隠し立てをしては悪いと思って...
豊島与志雄 「子を奪う」
...なまじっか、耳が聞えたり口が利けたりするよりか、その方が幸福だわ...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...女のなまじっかな理解などは...
豊島与志雄 「食慾」
...なまじっか女学校などに勤めていたため私は...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...なまじっか、俺が余計な事を言ったから、お役人方も吉五郎を許す気になったんだ、手柄はやはり金太兄哥のだよ」平次はガラッ八を眼で誘って、滑るように外に出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なまじっか、お美代さんと祝言の話があっただけにそんな事をきかされると変な心持になります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「――なまじっか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なまじっか私というものが無ければ...
野村胡堂 「眠り人形」
...「サト子に、どういうご用なんです?」「サト子さんは、久しく西荻窪の植木屋の離屋に、お帰りにならないということですが、急いでお目にかからなくてはならない用件があるので」由良は、そら出たといった顔で、芳夫に味な目くばせをしてから、「なんでしたら、あたしがお取次ぎいたしましょう」「アドレスを、おしえていただくだけで、結構です」「あれは、小さなときから、フワフワと落着きのない娘でしたが、なまじっか、はんぱな職業を持っているので、私どもへ寄りつかないので、困ります」「夏の終りごろ、鎌倉のお宅へ行っていらしたように、聞いていますが」「間もなく、東京へ帰りましたが、どこへモグリこんでいるものやら、いっこうに……」坂田は微笑をうかべながら、おだやかに、おしかえした...
久生十蘭 「あなたも私も」
...なまじっかな場所だと...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...おとなしくなんかしていることはいらないんだ! ……なまじっか...
久生十蘭 「キャラコさん」
...なまじっかな仲裁では...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...なまじっかなことは却ってしてくれない方がいい...
久生十蘭 「魔都」
...なまじっか偽(いつわり)を申し立てぬがいいぞ...
平林初之輔 「犠牲者」
...なまじっか亭主より少し余計に漢字を知っていたばかりに...
柳田国男 「故郷七十年」
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人間わざとは思えない 鍼 三寒四温
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