...子宮底穿孔(せんこう)なまじっか医書を読みかじった葉子はすぐそっちに気を回した...
有島武郎 「或る女」
...なまじっかなところではとてもあぶないので...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...私はそういう生(お)い立ちでありませんから……なまじっか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...なまじっか習った能筆風な無性格の書や...
高村光太郎 「書について」
...「なまじっか生きとるよりか...
徳永直 「戦争雑記」
...女のなまじっかな理解などは...
豊島与志雄 「食慾」
...なまじっか噂に反抗し出すと...
豊島与志雄 「反抗」
...なまじっか出来るなんて慢心して碌々準備をしなかったものだから...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...なまじっか昔金沢(かなざわ)で中村皓さんの『名墨墨色図鑑』などを見せてもらって...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...なまじっか字なんか知っていると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なまじっか、お美代さんと祝言の話があっただけにそんな事をきかされると変な心持になります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なまじっかな場所だと...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...なまじっかなことをしやがるものだから」そういいながらそばにいる三人のほうへ笑いかけた...
久生十蘭 「ノア」
...なまじっかな仲裁では...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...なまじっか偽(いつわり)を申し立てぬがいいぞ...
平林初之輔 「犠牲者」
...なまじっかこっちで主題を選ぼうなどとしないで...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...――けれどもなまじっか人並以上の暮しをしていた悲しさで今更他人の台所を這いずる気にもなれず……」「……そういうんでは...
宮本百合子 「一太と母」
...彼の人間生活の有機的な働き掛けの力を見えなかった欠点はなまじっか彼の科学性にあったわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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