...同じ献上物(けんじやうもの)の刀剣は皆(みんな)なまくらで鏡と比べたらてんで談話(はなし)にもならなかつたさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...蟻には人間のやうな懶惰者(なまくらもの)がゐないだけに...
薄田泣菫 「茶話」
...なまくら雀の居睡を揺ぶり覚まし...
薄田泣菫 「独楽園」
...なまくら者にされてしまうことが...
中里介山 「大菩薩峠」
...確かにこの小菊となまくら」清左衛門は顔を上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...刃物がなまくらなのか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐しいなまくらで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしいなまくらのようだが」「主人のでございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なまくらでも何んでも浪人者の平太郎『武士の端くれ』と自分でも威張(ゐば)つた男が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腕はなまくらで、ろくな物も彫れないが、そんな野郎に限つて、ちよいと好い男で、生木(なまき)を割かれて勘兵衞をうんと怨んで、一度は加賀屋のあたりをウロウロして若い者に袋叩きにされて居ますが、宜いあんべえに、親方の月齋と一緒に江の島の辨天樣の欄間(らんかん)の修復に行つて、十日も江戸へ歸つて來ませんよ」「それから」「外に加賀屋には喜次郎、有松、七之助といふ三人の若い者が居ますが、揃ひも揃つて一人者で、皆んなお關に惚れてゐる」「親分の妾にかえ」「だらうと思ふんですがね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人間は大なまくら」「五人目は?」「金澤町の地主...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臆病でなまくらで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ゆすり位やり兼ねない男で」「腕は?」「大なまくら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腕は藩中並ぶ者なき大なまくら...
野村胡堂 「百唇の譜」
...臼(うす)だとか船枕(ふなまくら)だとか煙草入(たばこいれ)だとか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...あのなまくらな新八とは」「失礼ですが」玄四郎は六郎兵衛に酌をしてやって...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いずれ鈍刀(なまくら)じゃござンすまいね」「もちろん」「とすると――行平(ゆきひら)...
吉川英治 「江戸三国志」
...腕(うで)もなまくら...
吉川英治 「神州天馬侠」
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