...結局名乗(なのり)なぞはあげない方が...
芥川龍之介 「毛利先生」
...竹の里人と名乗(なのり)を揚げ正式に歌壇の城門に馬を進めたのは三十二年の春であります...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...揚雲雀(あげひばり)なのりいで...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...勝負の儀ご容赦ねがわれまじくや? なのりあげられたるうえからは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...涙の谷にさまよひてねぬ夜の夢に驚けばこゝにバイロン血に泣きて「死と疑の子」となのりこゝにシルレル聲あげて「理想は消ゆ」と※ぶなり...
土井晩翠 「天地有情」
...何時敵名乘(かたきなのり)をして來るか判らない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道長は昂然たる態で宣言(なのり)をあげた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...「ふなのり」といふ語今は俗語に用ゐられて歌などに詠まれぬが如し...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...このふしぎなのりもの――これは波のささやく夜の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...船乘業(ふなのりげふ)桂屋太郎兵衞(かつらやたろべゑ)と云ふものを...
森鴎外 「最後の一句」
...名乗掛(なのりか)けて唯(ただ)一槍(ひとやり)に殺しぬ...
森鴎外 「みちの記」
...「お噂(うわさ)は聞いていました」と半太夫はなのりあったあとで云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そこで津田は主謀者となのり...
山本周五郎 「いさましい話」
...藩主(はんしゅ)加賀守綱紀(かがのかみつなのり)が在国ちゅうで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...いま右京亮宗良(うきょうのすけむねよし)となのり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...声高く御前に勝名乗(かちなのり)をあげて引き下がると...
吉川英治 「剣難女難」
...紀伊(きい)綱教(つなのり)さまにありました」「そうだ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...清の名乗(なのり)は...
吉川英治 「山浦清麿」
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