...なにほど心配なことがあっても...
伊藤左千夫 「老獣医」
...夜遊(よあそ)びといえばなにほどいってもやめない...
伊藤左千夫 「老獣医」
...なにほど己の心をたずねてみても...
井上円了 「おばけの正体」
...通平の歳はそれよりもなにほどか若い...
小穴隆一 「二つの繪」
...我輩の長寿説になにほどの科学的の根拠があるとすれば...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...なにほどの用もなさなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私はなにほどか私の持病を忘れ...
薄田泣菫 「独楽園」
...「なにほどの事も...
太宰治 「新ハムレット」
...なにほどのこともあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしれば褒美(ほうび)はなにほどでもやる」と言った...
中里介山 「大菩薩峠」
...此桶(これ)の価(あたゑ)なにほどか知らねど...
樋口一葉 「大つごもり」
...なにほどのぼったと思わないうちにいきなり畑の横手へ出たのにはびっくりした...
久生十蘭 「生霊」
...なにほどのことがありましょう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...今の横文帳合はなにほどに流行するも...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...夫(そ)れゆえ緒方の書生が幾年勉強して何程(なにほど)エライ学者になっても...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...我々の生活は一般にギヴ・アンド・テイクの原則に從つてゐると言へばたいていの者がなにほどかは反感を覺えるであらう...
三木清 「人生論ノート」
...それに向ってなにほどの代償を払おうとしているか? 全心身は勿論...
三好十郎 「俳優への手紙」
...それだけでしょうか」「……モット買って頂けるでしょうか」「……ええ……なにほどでも……チビリチビリだとかえって御面倒じゃないでしょうか」「……御尤(ごもっとも)です……では全部纏めまして...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
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