...なにとぞよろしく...
太宰治 「虚構の春」
...何卒(なにとぞ)お許し下さい...
太宰治 「虚構の春」
...何卒(なにとぞ)...
太宰治 「二十世紀旗手」
...何卒(なにとぞ)彼女たちのため...
谷崎潤一郎 「細雪」
...なにとぞ私の貧を憐(あわれ)みお師匠様にそこをよろしくお執成(とりな)し下されお目こぼしを願度(ねがいたし)と云った...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...「なにとぞその人を私に見せて下さい...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...なにとぞ教えて下さいませ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...なにとぞ、おきき入れになって...
久生十蘭 「魔都」
...なにとぞそのおつもりで御一読を願いたいのであります...
穂積重遠 「法窓夜話」
...なにとぞあたくしをフランスの密偵部にお入れ下さい...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...その娘は料理もよく出来て誠に神妙な女だからなにとぞ御許し下すって婚礼の節には御出京を願いたいとこう申して進げるより外に仕方がない...
村井弦斎 「食道楽」
...なにとぞ、お後より橘がまいるあいだ暫(しば)しお待ちくださいますよう...
室生犀星 「姫たちばな」
...何卒(なにとぞ)...
夢野久作 「少女地獄」
...……なにとぞ、ご奏聞に入れて、しばしの御謁(ぎょえつ)を賜わりますように」「ああ、そうであったか」彼女は深い息のように呟いた...
吉川英治 「私本太平記」
...なにとぞ、過ぐる日の無礼は水にお流しあって、師直が心ばかりな、とっさのお門祝(かどいわ)いを、寸時、お酌(く)み上げ願いとう存じまする」ねばることでは、道誉はとうてい彼の比ではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...なにとぞ、御英断を願わしゅうぞんじまする」すると公卿たちのあいだで、このとき、「もってのほかな!」露骨に、反対した者がある...
吉川英治 「私本太平記」
...よいか、ますます自重(じちょう)あそばすようにと」「は、心得(こころえ)ました」いい機(しお)と、小文治が立ちかけると、「あ、待て」またか、――そう思わずにいられないで、「さきをいそぎますゆえ、なにとぞ、このまま失礼(しつれい)ごめんくださいまし」と、そこに落ちている矢(や)をひろって右手(めて)につかむと、居士も、やっと腰(こし)をあげて、「小文治、その品(しな)ばかりでは心もとない、いずれこの空がまッ赤(か)に夕焼(ゆうやけ)するころには、御岳(みたけ)の山も流血(りゅうけつ)に染(そ)まるだろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「なにとぞ、水に流して」と、懇(ねんご)ろな謝りように、小次郎は前の怒りようとは、打って変って、「いや御老人、そう年上のあなたから何遍も頭を下げられると、若輩の小次郎はどうしてよいか分らなくなる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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