...何卒(なにとぞ)お許し下さい...
太宰治 「虚構の春」
...甚だお手数でもこの記録を何卒(なにとぞ)...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何卒(なにとぞ)奥様にもそう仰っしゃって下さるようにと...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...」「なにとぞ」と...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...何卒(なにとぞ)それまでに届けかしに御坐候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...なにとぞ親分樣の御助けを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにとぞお願い申しますと言ったって入れてくれない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...なにとぞ、そのへんのところも、しかるべくおかんがえあわせくださいませ」顎十郎はうなずいて、「今までつくづく伺っていたが、お前さんの話に嘘はない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...なにとぞ、お払いを」と臆面のない高声でやる...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...竜神何卒(なにとぞ)好(よ)き檀越(だんおつ)に一度逢わせてくださいと頼むと...
南方熊楠 「十二支考」
...何卒(なにとぞ)朝日初めて出る時好(よ)き幃帳(いちょう)内に妾を臥せしめ...
南方熊楠 「十二支考」
...「なにとぞ私の死をいよいよ栄(は)えあらしめるため...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――ともあれ、笠置の主上には、お待ちかねであらせられる」「おん前、なにとぞ、よろしきように」「と仰せらるるは」「しょせん、武も才もなく、ただ、土くさいのみの田舎武者、おわびのほかはございませぬ」「では、どうあっても?」藤房はあやしんだ...
吉川英治 「私本太平記」
...なにとぞ、ここからは早や隠岐の配所(はいしょ)ぞと、ご観念あそばして、輿におゆだねくださいますよう」「…………」これでも、ご得心が見えないので、道誉はやや凄んで言った...
吉川英治 「私本太平記」
...以後なにとぞ、ご昵懇(じっこん)を賜わりますように」義貞とは、初めての面識だ...
吉川英治 「私本太平記」
...またそれをごしょうちくださいますとあらば、なにとぞ、ここにて久しぶりに、若君へご対顔(たいがん)おおせつけ願いとうぞんじます」誠意(せいい)をこめて、ふたりがいうと、「うむ……」と駕籠(かご)のうちで、かすかにうなずく声がした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...……なにとぞ」「よかろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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