...彼はなつかしい電波小屋にとじ籠(こも)った...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...なつかしいリヽーはその傍に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...大変なつかしいと共に...
戸坂潤 「社会時評」
...おなつかしいアリョーシャ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...二人のなつかしい過去の思い出にまったくふさわしいものでなければ何物も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すえ子のなつかしい顔を見てから...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...なつかしいダラットの生活が...
林芙美子 「浮雲」
...なつかしい尾道の海はこんなに波が荒くなかった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あのなつかしい東京を見る事はおぼつかないではないだらうかと云ふ豫感がしてならなかつた...
林芙美子 「雪の町」
...ちよつとなつかしい氣がした...
堀辰雄 「「スタヴロギンの告白」の譯者に」
...女の起居(たちい)の衣摺(きぬず)れもほのかになつかしい音に耳へ通ってくる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今日までのことをいろいろとなつかしいふうに話すのを聞いていた源氏は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それからまたなつかしいおとうさん...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...なつかしい心持を以てこの鳥の枝に遊ぶのを...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...深喜は一種なつかしいような気持で...
山本周五郎 「花も刀も」
...誰かなつかしい人の話しかける言葉さえ聞えるようだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...今までとはまるで違った…………もっともっとなつかしい...
夢野久作 「瓶詰地獄」
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