...お末は坐ると姉をなだめる積りで...
有島武郎 「お末の死」
...母さんはここにいますよ」母親は涙と共に娘をなだめる...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...これをなだめる唯一の手段は絵本だ...
太宰治 「お伽草紙」
...世慣れた人に特有の慈悲深くなだめるやうな口調で言つた...
太宰治 「津軽」
...それと向き合って女はなだめるように...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬をなだめるようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男は決して悪者ではないから勘弁(かんべん)してやってくれ」遊行上人が手を挙げてなだめると...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人をなだめる役に廻り...
中里介山 「大菩薩峠」
...あとからあとからそういううちにも烈しい憤りはこみ上げてきて自分で自分をどうなだめることもできなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...皆をなだめる筈の恭吉は真先に姿をかくして仕舞って居たし...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...夜はふけていたが源氏は夫人をなだめるつもりで帰って来ると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なだめるように断わった...
山本周五郎 「季節のない街」
...母親をなだめるように云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうして母をなだめるか」「一人の大将に五百騎ほどをさずけ...
吉川英治 「三国志」
...それは些かも彼の不安をなだめるものにはならなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...――でなだめるように...
吉川英治 「新書太閤記」
...なだめる者もある...
吉川英治 「新書太閤記」
...半ばはなだめるような...
和辻哲郎 「孔子」
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