...末の弟の哲と云ふのなぞは...
有島武郎 「お末の死」
...花苑(はなぞの)に何者か毒害(どくがい)せらる...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...みんなで飲めるだけ飲んだ余りを溜めといて牛酪(ばた)なぞにするのだと言はれる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...戸棚なぞあんなに頑丈に作ってありますよ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...常夏(とこなつ)かげの花苑(はなぞの)に新葉(にひば)はささめ...
薄田淳介 「白羊宮」
...私なぞには一冊たりとも表題すら読めるものではありません...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...祝言なぞもごく質素(じみ)にほんの内輪だけでやることにいたしました...
橘外男 「蒲団」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...実際また一度や二度行つて見たくらゐでは鉱山の人達の生活なぞわかる気遣ひはなささうであつた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...中野村新井(あらい)の薬師(やくし)なぞ...
永井荷風 「桑中喜語」
...「宇宙は謎(なぞ)である...
夏目漱石 「虞美人草」
...あの人物(ひと)が赤面するなぞとは...
長谷川時雨 「三十五氏」
...「こつちは何でもございませんよ」長崎から来た女中なぞは...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...人は見かけによらぬものッてネ――お坊さんなぞは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...叫び声なぞいう修羅場が東京市中到る処に展開された...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...復旧しつつあるのだ……なぞと……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...古い文章なぞに「鼻うちかむ」という言葉があります...
夢野久作 「鼻の表現」
...野太刀なぞ横たえやがって...
吉川英治 「新・水滸伝」
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