...上陸したての日本婦人なぞは...
芥川龍之介 「上海游記」
...殊に一度なぞはある家の前に...
芥川龍之介 「俊寛」
...片手なぞ、今は何するものぞ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...こちらからも東京へいって寄れないからなぞというてきたからです」「そんならえいけれどね...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...寧(いつ)そ幸子女史が音楽の先生なぞ止(や)めてしまつて...
薄田泣菫 「茶話」
...呼んではくれないかなぞと窓をなめるやうに顔を近づけて...
武田麟太郎 「現代詩」
...今後は再びこんな忌まわしい噂なぞの立てられぬよう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...なんだって寝かしてお置きになったんで?」なぞと人の気も知らずに...
橘外男 「蒲団」
...彼らはもとより自分には何ら関係のないそれらの謎(なぞ)の鍵(かぎ)を得んがためには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そう思うとおれなぞもいつ死ぬか分らない」好い日曜なのと時刻が時刻なので...
夏目漱石 「行人」
...僕なぞは学資に窮した時...
夏目漱石 「二百十日」
...無学な鉱夫あがりの成金(なりきん)だなぞということから...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...襖ぎはに立つてゐたかが謎(なぞ)でもあつた...
林芙美子 「浮雲」
...畑のことなぞもなすつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「お前が自分で買いに行きゃ奢ってやらあ」「勝は物を買いになぞ行ったことはないのに...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...涼しい蔭なぞには...
室生犀星 「玉章」
...(にわとり)なぞが籠に入れて備え付けてある...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...「ああ嬉しい」「この狂おしさ」なぞという意味で胸を押える型と……「俺は強いぞ」とか「サア来い」とかいう心で腕を張る型と……それ等の型のすべては前に述べたシカケ...
夢野久作 「能とは何か」
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