例文・使い方一覧でみる「なすり」の意味

...彼女の傍によって来てやさしく角を腕などになすりつけ... 彼女の傍によって来てやさしく角を腕などになすりつけの読み方
ラビンドラナート・タゴール　Rabindranath Tagore 宮本百合子訳「唖娘スバー」

...しきりに指先で額（ひたい）に唾（つば）をなすりつけている者もあり... しきりに指先で額に唾をなすりつけている者もありの読み方
太宰治「新釈諸国噺」

...お互い責任のなすり合いでたいへんです... お互い責任のなすり合いでたいへんですの読み方
太宰治「新ハムレット」

...象牙（ぞうげ）の耳かきのようなものでしゃくい出してパンになすりつけて食っているのを... 象牙の耳かきのようなものでしゃくい出してパンになすりつけて食っているのをの読み方
寺田寅彦「コーヒー哲学序説」

...（今の間だ）庄吉は、炭俵へ指を突っ込んで、炭の粉を、鼻の下へ、頤（おとがい）へ、なすりつけた... 庄吉は、炭俵へ指を突っ込んで、炭の粉を、鼻の下へ、頤へ、なすりつけたの読み方
直木三十五「南国太平記」

...自分の罪を人になすりつけようと致すか... 自分の罪を人になすりつけようと致すかの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...それを人間同士がなすり合って... それを人間同士がなすり合っての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...親指についた牛酪（バタ）をそのまま袴（はかま）の膝（ひざ）へなすりつけた... 親指についた牛酪をそのまま袴の膝へなすりつけたの読み方
夏目漱石「野分」

...料理番はベッキイに自分の罪をなすりつけてるのよ... 料理番はベッキイに自分の罪をなすりつけてるのよの読み方
フランセス・ホッヂソン・バァネット　Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳「小公女」

...ドブドブと墨汁をなすりつけ給え！（二月×日）朝... ドブドブと墨汁をなすりつけ給え！朝の読み方
林芙美子「新版　放浪記」

...全部ガキどもになすりつけてしまうことなんだ... 全部ガキどもになすりつけてしまうことなんだの読み方
久生十蘭「金狼」

...味噌汁はなすりつけたやうに方々に飛び散つてくつついてゐる... 味噌汁はなすりつけたやうに方々に飛び散つてくつついてゐるの読み方
北條民雄「続癩院記録」

...自分の犯罪をイーヴォス氏にうまくなすりつけ... 自分の犯罪をイーヴォス氏にうまくなすりつけの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「謎の四つ指」

...すぐ前の池のおもてにも金粉をなすりつけたやうな電燈のうつつたのが...
室生犀星「蒼白き巣窟」

...自分の罪を他人になすり付けて「一向に存じませぬ」と白（しら）を切る悪党の済まし切った鼻の表現は... 自分の罪を他人になすり付けて「一向に存じませぬ」と白を切る悪党の済まし切った鼻の表現はの読み方
夢野久作「鼻の表現」

...ある者は毛脛（けずね）に白粉（おしろい）をなすりつけており... ある者は毛脛に白粉をなすりつけておりの読み方
吉川英治「江戸三国志」

...女掏摸（おんなすり）の兇状で... 女掏摸の兇状での読み方
吉川英治「大岡越前」

...陳式は魏延に科（とが）をなすり... 陳式は魏延に科をなすりの読み方
吉川英治「三国志」

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