...足掛け四年間のなじみ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...馴染(なじみ)の門衛が...
海野十三 「獏鸚」
...プラツトホームには関雪氏が馴染(なじみ)の新橋のある女将(おかみ)が...
薄田泣菫 「茶話」
...切つても切れないむかしなじみのきれいな空だ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...昔馴染(なじみ)の友達の住所をやっと思出しました...
竹久夢二 「都の眼」
...社員の総(す)べてと馴染(なじみ)になってしまったのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...旅で馴染(なじみ)になった女からであることが...
徳田秋声 「あらくれ」
...小夜子はあまりお馴染(なじみ)でもない座敷だと...
徳田秋声 「仮装人物」
...話がはずみ馴染(なじみ)の芸者をかけたりして...
徳田秋声 「仮装人物」
...馴染(なじみ)のその球突塲(たまつきば)が遠(とほ)くなるとともにまた殆(ほとん)どやめたやうな形(かたち)になつた...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...馴染(なじみ)の女郎が無事に年(ねん)が明けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さんさんとふきあげの水はこぼれちりさふらんは追風(つゐふう)にしてにほひなじみぬ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...その路は馴染(なじみ)のある土地であった...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...おなじみの炭屋旅館へ落ちついて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...『白樺』へ作品がのりはじめた頃から既に三十年来読者にとって馴染(なじみ)ふかいものであり...
宮本百合子 「「愛と死」」
...おなじみの水色のエナメルのスタンド...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...顔も見ない人の声ばかりになじみを感じていることは...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...お部屋の調度にしろみんなじみなものくすんだ物ばかりで...
山本周五郎 「日本婦道記」
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