...「お前とも永い御馴染(おなじみ)だな...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...馴染(なじみ)も深く...
泉鏡花 「怨霊借用」
...馴染(なじみ)の門衛が...
海野十三 「獏鸚」
...丁度木島君のお馴染(なじみ)の女給が居合せて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...毎年同じ店で馴染(なじみ)の客が同じ品を買うという習慣などもあった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...もうすっかり馴染(なじみ)になってしまった...
徳田秋声 「仮装人物」
...かかる人間の動物園に馴染(なじみ)浅くなっていたのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なじみになった皆さんに別れたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...へエ――」「町内の衆と顏馴染(かほなじみ)がないので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幼馴染(をさななじみ)ではあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...くさ双紙(ぞうし)でおなじみになっている...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...顔なじみの寅吉という剽軽(ひょうきん)なやつ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...奥にいますけど」なじみがないばかりでなく...
久生十蘭 「あなたも私も」
...中学生からのなじみタバコに失くなられては実に悲しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幼ななじみの女友達を花街に訪ねるところなど...
牧野信一 「浪曼的月評」
...京にても宿屋の下女、さすがになまめきて、三日のなじみ、さはらば落つべかりしが、それもここにては掃き捨てるほどぞかし...
正岡子規 「旅」
...しかし大深はタッタ一度の馴染(なじみ)なもんだから愛子の近眼に気付いていなかったし...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...なじみであるなしにかかわらずそんな方面を撰んで押かけて...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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