...おなじみがいに、教えてあげましたから、それ相当の用心をしないと、あぶのうござんすよって...
芥川龍之介 「偸盗」
...おなじみの高い塔(とう)と...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...幼馴染(をさななじみ)の浪漫的(ロマンチツク)――優しい虫の音は続いて聞えた――それも暫時(しばし)...
石川啄木 「氷屋の旗」
...豫(かね)ての馴染(なじみ)でよく知(し)つた...
泉鏡太郎 「一席話」
...登樓が出來ないから自分のなじみのゐるあちらこちらの格子さきに立ち...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それを取巻く風景には馴染(なじみ)がない...
梅崎春生 「幻化」
...あまり馴染(なじみ)ではないが手近いところで酒場ペチカの扉を押して入った...
海野十三 「地球発狂事件」
...新村氏とはみんな深い昵懇(なじみ)であつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...お馴染(なじみ)のお客とも付かず離れずの呼吸でやらしたいから...
徳田秋声 「縮図」
...常に歩きつけているなじみの場所である...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ここの渡し守のおやじとも疾(と)うからなじみで...
中里介山 「大菩薩峠」
...土地の人にさっぱり顔馴染(かおなじみ)がないのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...その路は馴染(なじみ)のある土地であった...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...わたしのむかしに返ったおなじみの姿(すがた)を見ると...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ヴィタミンABCでなじみぶかい理研のコンツェルンは...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...次第になじみの深くなるにしたがい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...深夜はよくわかるその声音に私はとうとうなじみを持ったが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...かねて顔馳染(かおなじみ)である案内者に迎えられた...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
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