...呑牛のなじみが聲をかける...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...日頃おなじみの数ですから...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...写真でおなじみの明智探偵が...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...なじみの龜田鵬齋を呼び寄せて...
大町桂月 「牛經」
...子供のときから俺にはなじみの鋳物の臭いがなつかしく俺の鼻に来た...
高見順 「いやな感じ」
...相手にされないのでいつか遠ざかつてゐた昔馴染(むかしなじみ)の客がなつかしげに現れたりすると...
武田麟太郎 「一の酉」
...祖父には馴染(なじみ)が薄くて...
太宰治 「誰も知らぬ」
...今からおなじみの方々はその時を待っているそうだ」などとひやかしてあった...
田山花袋 「田舎教師」
...農場でも顔なじみになっていった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...後ろのやや低い方のが五十嵐甲子雄――毎々お馴染(なじみ)の二人の成れの果て――果てというにはまだ間もありそうだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼に馴染(なじみ)のしぐさと共に懐(なつ)かしい体臭(たいしゅう)まで伴(ともな)って眼前に現れて来た...
中島敦 「木乃伊」
...近所の子供達とは顏馴染(かほなじみ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前の昔馴染(なじみ)だろう...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...なじみの傘立があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...声になじみのある女房らと話などをしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...飾磨屋の馴染(なじみ)は太郎だと云うことは...
森鴎外 「百物語」
...おれとおまえとは久しいなじみだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...顔なじみの仲間に割り込んでくる...
吉川英治 「江戸三国志」
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