...それから補助団の会員と申ましても今では十人あるかなし位ですからさうしてパンフレツトでも何でも出せるやうな風にすればもう少し加入の意志のある方には這入(はい)つて頂きたいと思つてゐます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年一月号)」
...引き擦るでもなし踏み締めるでもなし...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...がその重きをなしている点が違っていると思います...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...寝ていて転ぶうれいなし...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...私は先から着物の着こなし工合や何かで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...「この上なしだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...更に深い悲(かなし)みを感じた...
永井荷風 「すみだ川」
...「かくの如き恐るべき犯人は未だかつて被告席にあらわれたる事なし」検事総長はこう結んだ...
浜尾四郎 「殺人狂の話」
...つけ根から切りはなした蚕(かいこ)のようなふっくらとした白い小指が入っておりました...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...そいつが明けっぱなしな顔附をして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一事一物も国の独立を助けざるものなし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...「この美しさを音無(おとなし)の太十に見せたくない...
牧野信一 「武者窓日記」
...タテバのものは強くて直立し円柱形をなしてその表面に小刺を散布して居る...
牧野富太郎 「植物記」
...蒿蹊(こうけい)が『勝地吐懐篇(しょうちとかいへん)』の凡例(はんれい)の下に「はた地理は知らでもよみうたにさはりなしといふは世の常なれど...
正岡子規 「人々に答ふ」
...己(おの)れら恋の邪魔をなすは由なしとて...
南方熊楠 「十二支考」
...父兄親戚(しんせき)に至るまで皆(み)なこの事に心を苦(くるし)めざるなし...
村井弦斎 「食道楽」
...それでもお玉は毎日見るともなしに...
森鴎外 「雁」
...大正池は噴火の熔岩が梓川の流を堰き留めて作りなした池である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索