...いやはや、なさけない...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「しっかり者のすずの兵隊」
...なさけないことにひどいわるもののお姫さまだというのです...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...私はこんななさけない姿になってしまいました...
海野十三 「超人間X号」
...なさけない想(おも)いに胸をいためていた古谷局長の眼にさっきから灼(や)きついて離れない二号艇の底にころがっている一つの手首があった...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...どうもなさけないことですな...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...こんなになさけないめにあうのも...
新美南吉 「川」
...気をつけるがいい」「喰いついちゃくれませんよ」「なさけない事を言うな」「そういえばお松はどうなったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...書いていて一番厭(いや)なのは、あふれるような気持ちでありながら、字引を引いて一字の上に何時までも停滞していることが、一番なさけない...
林芙美子 「生活」
...それがかなしい なさけない...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...生れてからこんななさけない話って聞いたことがありますか? 王様の前に供えることの出来る...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...――なさけない程眠かつた...
牧野信一 「親孝行」
......
槇本楠郎 「赤い旗」
...あのなさけないあさましい心境が来る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...かれはなさけないほど泥酔していた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...実はなさけないことなのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...利休に比べられて有難がるようでは誠になさけない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...医術がなさけないものだということを感ずるばかりだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...その禄を食(は)んでいるとは実になさけない...
吉川英治 「三国志」
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