...ながながし梔子(くちなし)の光さす入日たゆたふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...手品の種明かしの後でながなが演説までされちゃ...
海野十三 「蠅男」
...博士もいそいで、その部屋にはいってみますと、ガランとしたあき部屋のゆかに、金色の骸骨が、ながながと、横たわっていました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...天(あま)つ日(ひ)のながながし齡(よ)に唯(ただ)ひと日(ひ)...
薄田淳介 「白羊宮」
...仰向にながながと寢そべり...
太宰治 「お伽草紙」
...愛国心について永々(ながなが)と説いて聞かせているのだけれど...
太宰治 「女生徒」
...馬場はドクタア・プラアゲと日本の楽壇との喧嘩(けんか)を噛んで吐きだすようにしながらながながと語り...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...ながながお世話さまでございました」身をひるがえして佐平治が闇のなかへおどりこんだとたん...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...みんなよくもまあながながとことや細かくつまんねえ屁理窟やつまらん男と女がどうしたとかこうしたとか...
辻潤 「だだをこねる」
...愚にもつかない美辞麗句式の弔辞をながながと読みあげ...
久生十蘭 「だいこん」
...ながながお世話になったが...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...輪廻(りんね)とか応報(おうほう)とかむずかしいことをながながと書いたすえ...
久生十蘭 「予言」
...ながながと、慇懃(いんぎん)に、身分姓名を名乗りだした...
本庄陸男 「石狩川」
...ながながと横になっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...予が報国の微衷もて永々(ながなが)紀州のこの田舎で非常の不便を忍び身命を賭して生物調査を為(な)し...
南方熊楠 「十二支考」
...それに彼がこれまでにながながと述べて来たところも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの物々しくまたながながしい論争は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ながながの普請ほねおりであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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