...遠縁の従兄(いとこ)に御当りなさる中御門(なかみかど)の少納言(しょうなごん)に...
芥川龍之介 「邪宗門」
...なかみは赤門前の松屋の半きれの原稿用紙五枚のものである...
小穴隆一 「二つの繪」
...どろどろととけたように空気のしめった部屋十しょくの光りが冷めたそうにおとこたちの胸板をてらしているなかみのこみでたせんべ布団ぎしぎしと骨をつきさすように鳴る寝台じみじみとうごいて...
大江鉄麿 「市立共同宿泊所」
...下(しも)つ菟上(うなかみ)の國の造...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...もっと水上(みなかみ)の駅にちかいほうが...
太宰治 「姥捨」
...仲店(なかみせ)でお土産を買って行くんだから...
永井荷風 「すみだ川」
...なんの苦もなく日高川の水上(みなかみ)へ斬って落しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...渦の紋(もん)は劇(はげ)しく水上(みなかみ)から回(めぐ)って来る...
夏目漱石 「永日小品」
...一軒の茶見世が橋の袂(たもと)をさも田舎路(いなかみち)らしく見せていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...台所からコップを持って来て桶の横腹に穴をあけて内容(なかみ)を受けてみる...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...すると今見た手紙の内容(なかみ)がいろ/\に想像され出して...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...(なかみを、火の光にすかして見る)こうなったら、もういいからな、それまで元気をつけて――村子 あら、まだあったの!花岡 ヒヒ! (ビンのセンを取って、カプリと一口ラッパ飲みにして、むせながら)ゲエ! ケケ、そ、そこに、抜かりがあるもんかな...
三好十郎 「胎内」
...なかみを茶碗にあけようとしてはずみに...
山之口貘 「野宿」
...おせっかいなかみさんの一人が...
山本周五郎 「季節のない街」
...隆光左中将定平(さだひら)中御門(なかみかど)ノ宰相(さいしょう)宣明(のぶあき)園の中将基隆(もとたか)甘露寺左大弁(さだいべん)藤長一条ノ頭(とう)の中将行房坊門の清忠等々の殿上(てんじょう)から...
吉川英治 「私本太平記」
...(嫌だな嫌だな)と思いながら中御門(なかみかど)殿だの正親町(おおぎまち)殿だのという公卿へ...
吉川英治 「源頼朝」
...其次は………イヤ中店(なかみせ)のおもちやを一手買占も出(でき)るだらうな...
若松賤子 「黄金機会」
...『みなかみ』が出ると世間で例の破調問題が八釜敷くなり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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