...町の中央(なかほど)の...
石川啄木 「鳥影」
...町の恰度中央(なかほど)の大きい造酒家(さかや)の前には...
石川啄木 「鳥影」
...森のまんなかほどまでくると...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...部屋のなかほどに古い木箱がおいてあって...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...彼はそのステッキのなかほどのところを片手でにぎり...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...「鼠(ねずみ)はいいかな」「よろしゅうございます」「彼奴は油断もすきもできないから」「そうでございますよ」微暗(うすぐら)い土蔵の中には中央(なかほど)に古い長櫃(ながもち)を置いて...
田中貢太郎 「春心」
...室のなかほどに横たわりし新聞綴込(とじこみ)の堡塁(ほうるい)を難なく乗り越え...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ところが森の中程(なかほど)に来ると...
豊島与志雄 「お月様の唄」
...鳥居へおりる石段のなかほどまでいって立っていた...
中勘助 「島守」
...丁度(ちやうど)河(かは)の中程(なかほど)へ来た頃(ころ)から舟のゆれるにつれて冷酒(ひやざけ)がおひ/\にきいて来る...
永井荷風 「すみだ川」
...橋橋のなかほどまでついてゆくと...
仲村渠 「すらんらん集」
...家光の乗物がちょうど大橋のなかほどにすすんだ時...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...島のなかほどのところに...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...部屋のなかほどに白い雲がたちそめて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...舊道のなかほどにあつたほんの小さな蔦屋といふ旅籠屋だつた...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...私は時々頭を打(ぶ)つつけながら中程(なかほど)まで這つて行つた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...濠(ほり)のなかほどに浮(う)いていた手組(てぐみ)の筏(いかだ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...はやくも河のなかほどまで押し襲(よ)せた...
吉川英治 「源頼朝」
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