...悲しみのどん底にいるんだぞ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...若しも同氏が腹のどん底から婦人側に対して充分な尊敬と同情とを寄せ得らるゝならば何故また私たち日本婦人としての一番手近かな痛切な問題に対して考へてゐる者に向つて理解を有せられないのだらう...
伊藤野枝 「最近の感想」
...不幸のどん底におちいるか...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...貧乏もどん底まで落ちると...
薄田泣菫 「茶話」
...どん底に落ちても...
太宰治 「美男子と煙草」
...ずっとまえ築地の小劇場で見た「どん底」という芝居の舞台面を...
太宰治 「皮膚と心」
...どん底まで掘ればいゝが...
種田山頭火 「行乞記」
...文明のどん底、東ロンドンの娼家(しょうか)の戸口から、意気でデスペラドのマッキー・メッサーが出てくる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...彼はいわゆる怒った牝牛(めうし)という名状すべからざるものを食ったのである(訳者注 怒ったる牝牛を食うとは困窮のどん底に達するの意)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...というのがどん底の社会でこの四人組みの仲間に与えられてる名前だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...(『新社会』一九一六年十一月号にN正吉名で発表 『どん底で歌う』を底本)...
根岸正吉 「落ちぬ血痕」
...藤木さんはその頃が貧窮のどん底だったが...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...自分は暗黒のどん底に墜ち...
福士幸次郎 「太陽の子」
...かうした人生のどん底を見て感激したのだ...
北條民雄 「鬼神」
......
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...縁起(えんぎ)がわるい」「どん底のおら達に...
吉川英治 「大岡越前」
...――というのが秀吉のどん底にある計画だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...対支商談は不況のどん底に陥ってしまった...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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