...好接異客(このんでいかくにせつす)、は可(い)いが、お追從連(つゐしようれん)を眼下(がんか)に並(なら)べて、自分(じぶん)は上段(じやうだん)、床(とこ)の前(まへ)に無手(むず)と直(なほ)り、金屏風(きんびやうぶ)に御威光(ごゐくわう)を輝(かゞや)かして、二十人前(にじふにんまへ)の塗(ぬり)ばかり見事(みごと)な膳(ぜん)、青芋※(あをずゐき)の酢和(すあへ)で、どぶろくで、「さ、さ、誰(だれ)も遠慮(ゑんりよ)せんで...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...正月に造ったという濁酒(どぶろく)で...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...どの字もが濁酒(どぶろく)にでも酔つ払つたやうに踊つたり...
薄田泣菫 「茶話」
...山手で名高い旨いどぶろくを売る居酒屋...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...醗酵菌作用中のどぶろくの上澄みにある...
豊島与志雄 「「自然」」
...どぶろくの仕入れ先を...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...どぶろくの仕入れ先をわたしは千代乃に隠したが...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...いい心持でどぶろくを飲んでいりゃあ天下は泰平だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どぶろくを飲むと夢みて孕(はら)んだわけでもあるまいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...自棄(やけ)のやん八で国府(こくぶ)と濁酒(どぶろく)に贅を尽していたのだと睨んだのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...汚(よご)れたコップを取って波々と濁酒(どぶろく)をついで飲んだ...
林芙美子 「河沙魚」
...鯨一式で濁酒(どぶろく)を売る...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...【一つ目小僧がどぶろくに酔い潰れた】時に...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...北風に濁酒(どぶろく)...
正岡容 「寄席」
...腹にもたまるどぶろくが安価なので...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...是で酒瓶(さかがめ)から直接に濁醪(どぶろく)なり稗酒(ひえざけ)なりを掬(く)んで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...濁酒(どぶろく)ですかえ」「うんにゃ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どぶろくのお代りで」「ばかアいえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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