...誰方(どなた)?」お妙は自分から調子が低く...
泉鏡花 「婦系図」
...枝折戸をあけるわけにもゆかないでしきりにそこ此所からのぞいたけれども屏の内はよくも見えない 無論どなたの声もきこえない...
伊藤左千夫 「根岸庵訪問の記」
...どなたか肩を貸して下さい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...「あなた方(がた)がどなたも来て下さらないなら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まだ考えが足らず誰方(どなた)にもやれそうな仕事で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...子供は二の丸なんぞへ行ってはいけないと云うんだ」「どなたがそう仰っしゃいますの」老女は法師丸の...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...どなたへもお知らせを致しませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何方(どなた)に」「親爺(おやぢ)が旅行から帰つて来(き)て...
夏目漱石 「それから」
...「あなたはなんというかたで? 休ませていただいたお礼はどなたに申し上げたらいいんです」「なめし革屋のラーゼマンです」という返事だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「貴方はどなたです」と云つたやうな...
平出修 「公判」
...どなたか行ってくれるか」やがて堀は覗(のぞ)き込むこえでそう云った...
本庄陸男 「石狩川」
...「どなたにご用でしょうか」「そなた...
本庄陸男 「石狩川」
...どこのどなたさまに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...と、そこに知らない男が立っていましたので、「どなたですか...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...じたばたしないほうがいいぞ」「あなたはどなたですか」「訊いてみろ」と浪人者は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...何方(どなた)にしても嘘とわかっているのにどうしてあんなに根こそげ欺されるのであろうと...
夢野久作 「鼻の表現」
...どなたもお揃いですね...
横光利一 「旅愁」
...それほどなたしなみある敵...
吉川英治 「上杉謙信」
便利!手書き漢字入力検索