...どたりと凭掛(よりかか)ったまま...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「少々お待ちを……」と車掌も大事件の肩を掴まえているから、息急(せ)いて、四五人押込もうとする待合わせの乗組を制しながら、後退(あとじさ)りに身を反(そ)らせて、曲者を釣身に出ると、両手を突張(つっぱ)って礼之進も続いて、どたり...
泉鏡花 「婦系図」
...はあ……」と独(ひとり)で頷(うなず)いて、大廻りに卓子(テイブル)の端を廻って、どたりと、腹這(はらんば)いになるまでに、拡げた新聞の上へ乗懸(のりかか)って、「何を話していたのだい...
泉鏡花 「婦系図」
...やられた!」どたり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...どたりと畳に腰をおろして坐ったような物音が聞えまして...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...どたりと腰を下し...
太宰治 「親友交歓」
...同時に怪しい新人は朽木を倒すようにどたりと床の上に倒れた...
田中貢太郎 「竇氏」
...ベンチへどたりと崩れて...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...鉛より重い古びた梁木(はりぎ)どたりと壁土がとどめをさし...
峠三吉 「原爆詩集」
...私はどたりと路の上にひっくり返った...
永井隆 「長崎の鐘」
...おやと思ううちにどたりと元のごとく地面の上に立った...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...どたりと音がして落ちましたよ」その中の一人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どたりと砂場に落ちた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...どたりと上框にひっくりかえった...
久生十蘭 「母子像」
...何かじめじめした硬いものにどたりと落ちた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...どたりと尻餅(しりもち)をついて...
本庄陸男 「石狩川」
...またどたりと倒れてしまった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...二三度足をばた/\させたが麻薬が利いてわが腕にどたり倒れてしまつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
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