...ふらつく足がどたり/\と疊に當る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どたりと腰を下し...
太宰治 「親友交歓」
...どたりどたりと野暮(やぼ)ったく身悶(みもだ)えしている...
太宰治 「母」
...同時に怪しい新人は朽木を倒すようにどたりと床の上に倒れた...
田中貢太郎 「竇氏」
...辻君姿の女にどたりと突きあたった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...どたりと物の崩れる音がして怪物の姿は消えてしまった...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...どたりと横っ倒しになった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...鉛より重い古びた梁木(はりぎ)どたりと壁土がとどめをさし...
峠三吉 「原爆詩集」
...生きていましたか」「わし一人じゃ」どたりと尻餅をついた...
永井隆 「長崎の鐘」
...私はどたりと路の上にひっくり返った...
永井隆 「長崎の鐘」
...扉に似たる仏蘭西窓(フランスまど)を左右からどたりと立て切った...
夏目漱石 「虞美人草」
...おやと思ううちにどたりと元のごとく地面の上に立った...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...「キヤツ」「助けてツ」悲鳴と共に、どたり、ばたりと立ち騷ぐ物音...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どたりと音がして落ちましたよ」その中の一人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どたりと砂場に落ちた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...どたりと尻餅(しりもち)をついて...
本庄陸男 「石狩川」
...戸をあけてやった手代、薄くらがりで、相手を何ものとも見分けぬ暇に、もはや、匕首の一突きを背中に受けて、高く叫ぶことさえならず、そのまま、どたりと、倒れてしまったものと見えた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どたりと身を横たえて鼾声(かんせい)をあげている肉体...
横光利一 「夜の靴」
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