例文・使い方一覧でみる「どこやら」の意味


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...すると、どこやら遠くで、非常警笛(けいてき)の鳴るのをきいた、と思った...   すると、どこやら遠くで、非常警笛の鳴るのをきいた、と思ったの読み方
海野十三 「省線電車の射撃手」

...「なんか変な音がするじゃないか」「変な音?」なるほどどこやらから...   「なんか変な音がするじゃないか」「変な音?」なるほどどこやらからの読み方
海野十三 「人間灰」

...態度にもどこやら丁寧なところがあった...   態度にもどこやら丁寧なところがあったの読み方
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」

...それでも何か腑(ふ)に落ちないような不安な影がその顔のどこやらに残っていました...   それでも何か腑に落ちないような不安な影がその顔のどこやらに残っていましたの読み方
太宰治 「ヴィヨンの妻」

...終戦以来、三年経(た)って、どこやら、変った...   終戦以来、三年経って、どこやら、変ったの読み方
太宰治 「グッド・バイ」

...どこやらの百姓が一車二ルーブルと吹っかけたと憤慨しているのが聞えてくる...   どこやらの百姓が一車二ルーブルと吹っかけたと憤慨しているのが聞えてくるの読み方
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」

...どこやらで芸者をしていたと言っているが...   どこやらで芸者をしていたと言っているがの読み方
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」

...どこやらで琴の音(ね)がする...   どこやらで琴の音がするの読み方
夏目漱石 「虞美人草」

...それは昔どこやらで旧俳優のした世話物を見た中に...   それは昔どこやらで旧俳優のした世話物を見た中にの読み方
森鴎外 「百物語」

...廊下を軽く咳こみながらゆるゆると歩んでいくうしろ姿がどこやら影が薄い...   廊下を軽く咳こみながらゆるゆると歩んでいくうしろ姿がどこやら影が薄いの読み方
矢田津世子 「神楽坂」

...四五日まえに下総のどこやらへ追手に立った」と云うのである...   四五日まえに下総のどこやらへ追手に立った」と云うのであるの読み方
山本周五郎 「風流太平記」

...どこやら悪徳のほのめくような美しさなど...   どこやら悪徳のほのめくような美しさなどの読み方
山本周五郎 「山彦乙女」

...あの馬上凛々(りんりん)なお勇ましさのどこやらは」宮が過ぎると...   あの馬上凛々なお勇ましさのどこやらは」宮が過ぎるとの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...「なあ昌仙(しょうせん)、そんなものじゃないか」「仰(おお)せのとおり、こうなるのも、頭領(かしら)のご武運のつよい証拠(しょうこ)でござる」そばにいて、相槌(あいづち)を打ちながら、頭をさげた武士の容形(なりかたち)、どこやら、見たようなと思うと、それもそのはず、人穴落城(ひとあならくじょう)のときに、法師野(ほうしの)までともに落ちてきて別れわかれになった軍師(ぐんし)、丹羽昌仙(にわしょうせん)だ...   「なあ昌仙、そんなものじゃないか」「仰せのとおり、こうなるのも、頭領のご武運のつよい証拠でござる」そばにいて、相槌を打ちながら、頭をさげた武士の容形、どこやら、見たようなと思うと、それもそのはず、人穴落城のときに、法師野までともに落ちてきて別れわかれになった軍師、丹羽昌仙だの読み方
吉川英治 「神州天馬侠」

...ううむ――と野獣でも唸(うめ)いたような声がどこやらでした...   ううむ――と野獣でも唸いたような声がどこやらでしたの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...どこやら、もうろくしていらっしゃる」「いや、むかし、わが家の青侍に置いたことのある将門なので……」「うむ...   どこやら、もうろくしていらっしゃる」「いや、むかし、わが家の青侍に置いたことのある将門なので……」「うむの読み方
吉川英治 「平の将門」

...それにしても、たいそう遠出をしてきたものだな」「ちっと仕事が大きいのでネ」「たしかに見込みはついているのか」「お蔑(さげす)みだよ、お綱さんを」話してみると、ぞんざい口も、罪がなくって艶(なまめ)かしくって、どこやら、国貞(くにさだ)うつしという肌合(はだあい)...   それにしても、たいそう遠出をしてきたものだな」「ちっと仕事が大きいのでネ」「たしかに見込みはついているのか」「お蔑みだよ、お綱さんを」話してみると、ぞんざい口も、罪がなくって艶かしくって、どこやら、国貞うつしという肌合の読み方
吉川英治 「鳴門秘帖」

...どこやら春めいたものが...   どこやら春めいたものがの読み方
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」

「どこやら」の書き方・書き順

いろんなフォントで「どこやら」


ランダム例文:
父親   考えすぎる   事情通  

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