...どこかしら馬が沢山橋を渡る時の音に似ている――このカラコロいう音には...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...どこかしら違ったところがあった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...どこかしら見覚えがあるように感じられるではないか...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...どこかしらあたらしい入口をみつけて...
オイゲン・チリコフ 鈴木三重吉訳 「そり(童話)」
...リンカンとウェーランドを過ぎてどこかしらに往く西に向かってすすむ旅行者たちの目にはわたしは agricola laboriosus ――水呑百姓(みずのみびゃくしょう)そのものに映った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...けれども、また思ひ直し、こんな姿はしてゐても、やはり、見る人が見れば、どこかしら、きやしやな俤(おもかげ)もあり、写真のシャッタアくらゐ器用に手さばき出来るほどの男に見えるのかも知れない、などと少し浮き浮きした気持も手伝ひ、私は平静を装ひ、娘さんの差し出すカメラを受け取り、何気なささうな口調で、シャッタアの切りかたを鳥渡(ちよつと)たづねてみてから、わななきわななき、レンズをのぞいた...
太宰治 「富嶽百景」
...しょっちゅうどこかしら痛いんですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...その森閑とした大気のどこかしらから人声がきこえて来た...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第七巻)」
...どこかしら? また塔に登ってるかな...
三好十郎 「冒した者」
...その他、猛烈なスタア意識で動いている「民主主義」の俳優だとか、金がほしいだけのために、「芸術的良心」をうんぬんする演出家だとか――とにかく、ほとんど大部分の者が、どこかしら、ソフィストケイトして、二枚底になっている...
三好十郎 「恐怖の季節」
...どこかしら?春子 香川さあーん! 金吾さあーん! どこい行ったのかしら?敦子 ああ下の川へ石を取りに行ったんじゃないかしら? 内側を石でたたむんだって言ったから...
三好十郎 「樹氷」
...どこかしら似ている――いえ...
三好十郎 「肌の匂い」
...「こんなに長わずらいをする人というものはどこかしら病人らしい気味悪さが自然にでてくるものですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一日じゅうどこかしらで笑い声の聞えないことはないというふうだった...
山本周五郎 「つばくろ」
...誰だってどこかしら鳴るようにはなるべえさ」彼は馬鹿踊りの名人だ...
山本周五郎 「留さんとその女」
...それはどこかしら硬ばってみえた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...どこかしらものものしい態度から...
山本周五郎 「山彦乙女」
...どこかしらのお大尽(だいじん)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??