...どくだみの香深く...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...板塀の下から潜り出たどくだみの四五本が...
鈴木三重吉 「女の子」
...どくだみ7・14(夕)むかし京都の島原に五雲といふ俳諧師が居た...
薄田泣菫 「茶話」
...どくだみ...
太宰治 「めくら草紙」
...学校も役場もお寺もさいたさいた朝ざくらまぶしく石をきざむやうたつてもおどつてもさくらひらかない・石がころんでくる道は遠い馬に春田を耕すことを教へてゐる・しづかな道となりどくだみの芽どつさり腰をすえたら芽けふのおせつたいはたにしあへでさつそく留置郵便をうけとる...
種田山頭火 「行乞記」
...どくだみの花を(マヽ)家をめぐり田をかこんで咲きつゞいてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...・朝戸あけるより親燕・こゝもそこもどくだみの花ざかり・水田たゝへようとするかきつばたのかげ・梅雨晴れの山がちゞまり青田がかさなり・つゝましくこゝにも咲いてげんのしようこ□・お寺まで一すぢのみち踏みしめた・うまい水の流れるところ花うつぎ・山薊いちりんの風がでた・水のほとり石をつみかさねては(賽の河原)霽れて暑い石仏ならんでおはす夏草おしわけてくるバスで昨日も今日もまたサケナシデー...
種田山頭火 「行乞記」
...どくだみの花はわるくない...
種田山頭火 「其中日記」
...……どくだみはよろしいかな...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...ほそい、ゆきのした、のびる、どくだみ、かもじぐさ、なわしろいちご、つゆぐさなどが咲いた...
田山花袋 「田舎教師」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...花だったら三白草(どくだみ)だっていい...
林芙美子 「生活」
...三白草(どくだみ)の花九月×日今日も亦あの雲だ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...よくは分らないが、二十坪足らずの空地に、円や四角の花床が作られ、菊や、紫蘭、どくだみ、麻、向日葵のようなものが、余り手を入れられずに生えている一隅なのである...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...どくだみをいくらむしっても生える由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...どくだみの花も蝶(てふ)を呼び...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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