...どぎつい岩ものをゴテゴテと盛上げて...
上村松園 「帝展の美人画」
...どぎつい神経質な顔つきになっている...
海野十三 「すり替え怪画」
...日本ではやっているようなどぎついものではなく...
江戸川乱歩 「自作解説」
...その三の字のどぎつい目印のついた荷物を持って...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...へんにどぎついあさましい色彩の...
高見順 「如何なる星の下に」
...浅草の小屋のどぎつい芸風をちょっと偲(しの)ばせる...
高見順 「如何なる星の下に」
...マリちゃんはすごくどぎついドーラン化粧をしていて...
高見順 「いやな感じ」
...俺の気持としてはもっとどぎついいやがらせを自分自身に向けて言いたいのだった...
高見順 「いやな感じ」
...お遊さんという人は、写真を見ますとゆたかな頬(ほお)をしておりまして、童顔という方の円(まる)いかおだちでござりますが、父にいわせますと目鼻だちだけならこのくらいの美人は少くないけれども、おゆうさまの顔には何かこうぼうっと煙(けむ)っているようなものがある、(かお)の造作が、眼でも、鼻でも、口でも、うすものを一枚かぶったようにぼやけていて、どぎつい、はっきりした線がない、じいっとみているとこっちの眼のまえがもやもやと翳(かげ)って来るようでその人の身のまわりにだけ霞(かすみ)がたなびいているようにおもえる、むかしのものの本に「蘭(ろう)たけた」という言葉があるのはつまりこういう顔のことだ、おゆうさまのねうちはそこにあるのだというのでござりましてなるほどそう思ってみればそう見えるのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...それらの美感は悉くどぎつい光線のために飛び散ってしまうであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...どぎつい光と色に風の形が見えなくなってしまうし...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...ネーブルは食べにくいことを除けば好きな果物のひとつだが果汁には色にも味にも妙にどぎついところがあり...
中勘助 「胆石」
...もしも鬱病患者にちょっとどぎつい化粧をする必要があったとしよう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...どぎつい文面を読み直しても後悔しない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...どぎつい陽光に当てていたのが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...今まで見なかった俗などぎつい色が現れるに至りました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...どぎつい元禄の風俗...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...どぎつい表現があふれている今の世の中で...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??