...老い果てた心臟はどきり、どきり、と、不規則な鼓動を弱つた體に傳へた...
石川啄木 「散文詩」
...僕はどきりとした...
海野十三 「地球を狙う者」
...胸(むね)がどきりとした...
ソログーブ・フョードル 米川正夫訳 「身体検査」
...どきりとするほどの迫真の力を持つことが出来たのでありますが...
太宰治 「女の決闘」
...生涯にいちどきりのもの也)おねがいがございます...
太宰治 「誰」
...私は、どきりとして、「よし、そんならこんど逢った時、僕の徹底的な遊び振りを見せてあげる...
太宰治 「父」
...一同どきりとなる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...かな遣いの誤りなどを数えるとほとんどきりがなかった...
戸坂潤 「読書法」
...わたしは胸がどきりとした...
豊島与志雄 「自由人」
...こんどきりだということが...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...私はいつも携帯に便なる嘉永板(かえいばん)の江戸切図(えどきりず)を懐中(ふところ)にする...
永井荷風 「日和下駄」
...嬉しくって胸がどきりと飛び上がった...
夏目漱石 「坑夫」
...おれは思わずどきりとした...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...どんな男をもどきりとさせずにおかぬような煽情的な眼付で手を握ると...
久生十蘭 「黒い手帳」
...僕は、どきりとして、「その肉桂(ニツキ)は辛いか、金ちやん!」とお世辞をつかつた...
牧野信一 「肉桂樹」
...いちどきりでお伺ひしません...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...万三郎はどきりとし...
山本周五郎 「風流太平記」
...矢代はどきりと胸を打たれた...
横光利一 「旅愁」
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