...どうにか食って行かれる見込みのついた処で...
泉鏡花 「婦系図」
...この家でどうにか都合(つごう)ができるだろう...
伊藤左千夫 「廃める」
...その内にやあ少しはどうにかなる事と思ふから口惜しい思ひをしながらも耐へてゐるものゝ――何時までも呑気にしてゐられたんぢやあ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...一週間頑張って招待日にはどうにか運送のほうが間にあったので嬉しかった...
上村松園 「健康と仕事」
...少し位の金ならどうにかならない事もないんだから...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...『どうにかして忘れたいと思っております...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...彼はどうにか人並みにみずから自分を教育し上げていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「庄吉はもうどうにかしなけりゃいけないよ...
豊島与志雄 「少年の死」
...そのどうにか住宅らしい建物のうちでおもしろいみごとな一つの点は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...後は後でどうにかなりまさあ」といって...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうにかなるもんだ」「随分気が長いね...
夏目漱石 「二百十日」
...二口ならどうにか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...どうにか母親を撫(なだ)めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうにか子どもを とりかえす...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...いついつまでも仲良くしよう!たとえどんなことが起ってもたとえ君のお父さんと僕の父がどうにかして斬り合いをしても君と僕とは希望を捨てずいついつまでも仲良くしよう!」「ええ...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...金吾?金吾 うむ……(と低い声)壮六 お前どうにかしたんか?金吾 いや……壮六 急に黙りこくっちゃってさ...
三好十郎 「樹氷」
...僕はどうにかして...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...宮本の小伜(こせがれ)をどうにかすれば...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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