...どうしたものかと考へてゐるのです...
芥川龍之介 「杜子春」
...ノーマ号も、その後を追って北上するかとおもわれたが、どうしたものか、急に針路をかえ南西に転じた...
海野十三 「火薬船」
...自分の顔に充てたがどうしたものか...
海野十三 「空襲葬送曲」
...どうしたものかベッドはあっても姿はありません...
海野十三 「赤外線男」
...どこがどうしたものか...
海野十三 「地球盗難」
...困り入ってどうしたものかと考えながらその解釈を捜すような心持で棚の上を見ると...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...ところが、どうしたものか、家へ帰ったとたんに、その満足感はなくなってしまった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...どうしたものかと...
永井荷風 「すみだ川」
...あの人は、いつぞや林の中で縊(くび)れて死のうとしたのを、わたしが見つけて、助けて上げたことがあるくらいですから、もしやと、わたしは、堪らないほどの不安に襲われましたけれども、その時は、どうしたものか、あとを追いかけて安否を突き留めようとするほどの勇気が、どうしても出ませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...今夜はどうしたものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしたものかと兵馬も迷いましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...その日はどうしたものか見るのを忘れてゐたのに気附いた...
牧野信一 「妄想患者」
...逃げ出したいと思ってるだけど私はどうしたものか手足を思う様に動かす事が出来ない...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...どうしたものかと考へた末...
森鴎外 「金貨」
...ところがどうしたものかその中でたった一つがい...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...どうしたものか餅は供えておいても...
柳田国男 「山の人生」
...「どうしたものか」義元には...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうしたものかと...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索