...ホールは、こんなかげ口を耳にはさむと、「おい、どうかして、あの客(きゃく)をことわるわけにはゆかないのかい?」と、いやな顔をしながらホール夫人に言った...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...「まあ成るべく氣分を落著けていらつしやるやうに注意するのと今一つはどうかして少し滋養物を攝取されるやうに勸めることが大事ですね」と醫者は言つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...どうかしてもう一度人気をとり戻したいと焦つてゐるのは...
武田麟太郎 「一の酉」
...君こそ寝とぼけてるよ」「君はどうかしてるよ...
田中貢太郎 「草藪の中」
...反対にどうかしてこの戒告を忘れ威嚇を逃れようと狂奔する...
田辺元 「メメント モリ」
...私の目下の慾望はどうかして...
種田山頭火 「其中日記」
...我々の力でどうかしてその冤罪を晴らしてやる工夫はないものかな」彼等は靄の中を歩いているのだか...
中里介山 「大菩薩峠」
...だからその額だけをどうかして上げようと云う好意から...
夏目漱石 「明暗」
...そして子供がどうかして加減が悪いというようなことでも聞くと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どうかして読む方と書く方ぶつからずくみ合わせたい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうかしてそのうちの一つの事実でもつかみたいと常に思っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうかしてこの機会に源氏の君に娘を差し上げたいと思う」「それはたいへんまちがったお考えですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうかして近ごろ兵部卿の宮がはげしく恋をしておいでになる人を自分のものにして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...利安等はどうかして兩夫人を逃がさうと謀(はか)つた...
森鴎外 「栗山大膳」
...どうかして早く傷心を忘れさせようとする心くばりが哀(かな)しいほどありありとみえた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...今日は自分の頭が余程どうかしていると思った...
夢野久作 「暗黒公使」
...おれはもうとうに三杯やってるが」「旦那はどうかしていなさる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私が見え分かぬ苔の下の文字をどうかして読もうと雨中に屈(かが)んでいると...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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