...どうかして心が狂ってしまったんだ...
有島武郎 「或る女」
...その廻転椅子は心棒がどうかしていると見え...
海野十三 「地獄の使者」
...牧田がどうかして富美子さんの恋を感づいていたとする...
江戸川乱歩 「黒手組」
...「頭がどうかしてるぞ? 私はどこをまごついてゐるのだ?」そこで彼はヴァンデラー夫人から渡された封筒を調べてみた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...その病気をどうかして平癒せしめたいと心を砕いてあらゆる手を尽している期間に...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...あの奥様をどうかして...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...どうかしてるのですか...
田中貢太郎 「春心」
...それでもどうかしてはまたたまらなくなって...
近松秋江 「霜凍る宵」
...どうかしてる!ラディウス だったら...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...お前はどうかしてるね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...――私がどうかして兄さんを信仰の道に引き入れようと力(つと)めているように見えるかも知れませんが...
夏目漱石 「行人」
...どうかしているのよ...
久生十蘭 「喪服」
...もしやこの客はどうかして不意に気でも違ったのではないかと思って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...感謝の念に駆られたお客が、その場でお礼の百万遍をならべたてたので、主人はいよいよ面喰らって顔を真赤にしてしまい、しきりに頭(かぶり)をふって否定の意を示し、しまいには、そんなことは全く何でもありません、私はすっかりあなたに惹きつけられてしまったから、どうかして、その心持を現わしたいと思ったまでであるが、しかし、どちらにしても既に死んでしまっている農奴などはまったく塵芥も同様ですからね、とまで言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どうかして読む方と書く方ぶつからずくみ合わせたい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今もどうかして中納言を自分の良人(おっと)にさせたいと望まない者もないのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今から考へてみるとどうかしてゐたと思ふがそれは事實だつたのだから疑はないでほしい...
横光利一 「悲しみの代價」
...七千人の旗営(きえい)が一瞬にどうかしてしまったとしか見えない...
吉川英治 「私本太平記」
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