...どうかしておれも星の世界までちょいととんでいくくふうはないかしら...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...どうも脳がどうかしていて...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...どうかしてこの塀を乗り越して...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...どうかしていますよ...
太宰治 「新ハムレット」
...何でも議長が何かをどうかして...
寺田寅彦 「議会の印象」
...「けれど、こまってる人たちがそんなにあるなら、どうかして、よろこばしてあげたいもんだなあ」エキモスはいろいろかんがえました...
豊島与志雄 「銀の笛と金の毛皮」
...私はどうかして、教に服するよりも、「教」と「私」とが暖かに滑かに一致して行くようにならぬものかと、幾度(いくた)び願い、悶(もだ)え、苦しみましたろう...
永井荷風 「監獄署の裏」
...どうかして下さいな」忠作は上手に桝を明けて鼠をギュウと捉(つか)まえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうかして、この東京に落付いていられる様にして遣りたい気がする...
夏目漱石 「それから」
...あなたどうかしているわ」「父と娘は後姿が似るというけどほんとうね...
久生十蘭 「ユモレスク」
...両親は心配して医者を呼んでくれというのだがどうかして癒(なお)す工風(くふう)はあるまいか」と仔細(しさい)を聞いて中川も安心し「ナーンだ...
村井弦斎 「食道楽」
...今日はどうかしているんです」甲斐はそっと頷(うなず)いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうかして片足で歩いて行くのは事実らしいですな...
夢野久作 「一足お先に」
...その不機嫌にも、怖れると共に、もっと痛切に妻として希(ねが)うことは、どうかして、良人の悩みを、少しでも分け持って、その苦悩をいささかなりと慰めてあげたいということだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうかして、妹の身代金(みのしろきん)だけを、兄妹(きょうだい)して稼いで抜こうとお互いに慰(なぐさ)めていますので、少しでも生活(くらし)の剰(あま)りができれば妹にわたし、妹も幾らでも客にもらえば私に見せて、共々に、月に二度か三度の会う日を、楽しんでいたのでございます...
吉川英治 「親鸞」
...弦之丞を?」「どうかして殺したい! 手を砕いても...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...泣いて男の気持をひきつけようとする――角屋(すみや)の女郎衆みたいなひとに違いない」どうかして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どうかして「萬歳」の代りにこの「いやさか」を擴め度い...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??