...声を聞くと同時に何事かハッと胸を打つものがあったという...
石川欣一 「山を思う」
...若い女の屍体?」帆村はドキンと胸を打たれた...
海野十三 「赤外線男」
...私はX大使が普通のテロ行為者(こういしゃ)とはちがって私の生命を断(た)とうとしているのではない様子にほっと胸をなでおろした...
海野十三 「地球要塞」
...やれやれと胸をなぜおろした...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...更に頸部と胸部に絡み附きます...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...ぽんと胸をたたいて見せるのは...
太宰治 「猿面冠者」
...また手紙のことを思い出してじっと胸をさすって耐(こら)えた...
近松秋江 「うつり香」
...ほっと胸が軽くなった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...然るを汝衆神の恐るる彼に劣らずと胸裏に曰ふを憚らず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...カフェインをいれすぎると胸のやける代用品だった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...引(ひ)いては子(こ)にまで及(およ)ぼすべき大事(だいじ)と胸(むね)をさすりて...
樋口一葉 「われから」
...おいどんもちっと胸糞が悪るうになって来ましたけん」馬場先門をさけて日比谷から数寄屋橋...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一座はいずれもぎッくりと胸にこたえた風で息をひいていたが...
久生十蘭 「魔都」
...ちやうどこれと同じではなからうか? 取り残された者は寂しい? ひしひしと胸せまり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...しんしんと胸が痛み...
牧野信一 「裸虫抄」
...もっと胸を突かれて修業しろ...
横光利一 「旅愁」
...胸と胸を接するばかり相寄って...
吉川英治 「三国志」
...死生の中へ――と胸には期している身である...
吉川英治 「新書太閤記」
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