...枕(まくら)もとに持って来ておいた水で頓服剤(とんぷくざい)を飲んだ...
田山花袋 「田舎教師」
...心臓の手当てらしい頓服(とんぷく)をくれた前後の二...
徳田秋声 「黴」
...浮世の日が烈(はげ)し過ぎて困る自分には――東京にも田舎(いなか)にもおり終(おお)せない自分には――煩悶(はんもん)の解熱剤(げねつざい)を頓服(とんぷく)しなければならない自分には――神経繊維の端(はじ)の端まで寄って来た過度の刺激を散らさなければならない自分には――必要であり...
夏目漱石 「坑夫」
...今夜頓服(とんぷく)を飲んで...
夏目漱石 「三四郎」
...水薬(すいやく)と頓服(とんぷく)を呉れた...
夏目漱石 「道草」
...頓服(とんぷく)を一回上げますから今夜飲んで御覧なさい...
夏目漱石 「門」
...頓服(とんぷく)を一回(くわい)上(あ)げますから今夜(こんや)飮(の)んで御覽(ごらん)なさい...
夏目漱石 「門」
...「じゃともかくも頓服(とんぷく)と水薬(すいやく)を上げますから」「へえどうか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...煎薬(せんやく)と頓服(とんぷく)をのませると...
山本周五郎 「追いついた夢」
...一つの頓服薬(とんぷくやく)として「火星の女の黒焼」を一服ずつ差し上げたいのです...
夢野久作 「少女地獄」
...頓服(とんぷく)か……ええと……メートル酒十銭……」「馬鹿...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...頓服(とんぷく)的忠告や注射的批難位では中々治るものでない...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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