...またとんとん拍子で出世して...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...とんとん拍子に中書門下(ちゅうしょもんか)平章事(へいしょうじ)になりましたが...
芥川龍之介 「黄粱夢」
...劉の家産も亦とんとん拍子に傾いて...
芥川龍之介 「酒虫」
...それからはとんとん拍子に行った...
海野十三 「火星探険」
...とんとん拍子に出世して...
薄田泣菫 「茶話」
...のっけからとんとん拍子で行く人もたまにはあるわ...
徳田秋声 「縮図」
...とんとん拍子の松の家でも...
徳田秋声 「縮図」
...とんとん拍子(びょうし)にあがろうとは思わなかった」と胡麻塩(ごましお)がしきりに胡麻塩頭を掻(か)く...
夏目漱石 「野分」
...九月中旬に式を擧げたいととんとん拍子に話がまとまつたのである...
林芙美子 「婚期」
...自分のやっている輸出入の商売がとんとん拍子に運んでゆくこと...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...とんとん拍子にメトロポリタンの芸術家になりました...
三浦環 「お蝶夫人」
...――あまり、とんとん拍子に、前兆がよすぎるような気がしたが、この辺から、何か、ケチがつくのではあるまいか――雪之丞は、そんな予感に、心を暗くしながら、滝夜叉(たきやしゃ)の変身、清滝(きよたき)という遊女すがたになって、何本となく差した笄(こうがい)も重たげに、華麗な裲襠(うちかけ)をまとい、三幕目の出をまっていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そしてこうとんとん拍子に事が運んで行くのが...
森鴎外 「雁」
...「なんだって初めからとんとん拍子にいくもんじゃあないさ...
山本周五郎 「さぶ」
...三百石のお小姓からとんとん拍子になり上がって...
吉川英治 「江戸三国志」
...こうとんとん拍子に行こうとは意外だった...
吉川英治 「剣難女難」
...さるを保延(ほうえん)のころ、海賊兵二十人ほど搦(から)め捕った恩賞に、四位の左兵衛佐(さひょうえのすけ)となったのですら、その当時、人は過分なと沙汰してあったに、その後は、とんとん拍子に、殿上のまじわりもなり、今は太政(だいじょう)大臣の高位にお在(わ)すこと、自身にても、不思議な冥加(みょうが)とは思わぬかっ...
吉川英治 「親鸞」
...とんとん拍子に立身して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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