...とんと覚えていないのでございます...
芥川龍之介 「疑惑」
...倉地は飲み終わった茶(ちゃ)わんを猫板(ねこいた)の上にとんと音をたてて伏せながら...
有島武郎 「或る女」
...羽根ぶとんと夜着になりました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...きょとんとしている...
海野十三 「怪星ガン」
...ごとんごとんといっているって...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...とんとんと自分の胸をたたくばかりで...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...それにしても、四十面相のやることは、とんと、がてんがいきません...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...この恰好で紺の腹がけを掛けさせたらとんと金太郎そのままだと思うと...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...僕はとんと存知あげなかったもんだから「よみうり」でたった一度きり御礼を申しあげたっきり...
辻潤 「だだをこねる」
...作男はきょとんとしています...
豊島与志雄 「舞踏病」
...とんとん叩いて壁もみた...
新美南吉 「よい家」
...その槍を合わせて御槍参るぞと一声かけると同時に槍で罪人の胸をとんと打ち...
服部之総 「せいばい」
...とんとどうも分らない! 堅気な基督教徒が何かを手に入れようとして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...とんと方角が違う...
二葉亭四迷 「浮雲」
...うちの女優に芸妓ものはとんと無理なところへ菊田のセリフがひどいので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...きょとんと腰(こし)をかけ...
堀辰雄 「美しい村」
...私にはとんと得体が知れない...
堀辰雄 「旅の絵」
...たいてい珍しいと思う名字が諸国から集ってほとんと区別もできぬから...
柳田國男 「名字の話」
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