...風呂はとろとろ火ながら...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...いつしか疲れを覚えてとろとろとしたと思うと...
伊藤左千夫 「浜菊」
...とろとろと燃えている...
梅崎春生 「桜島」
...怪塔ロケットの壁がとろとろとけていく...
海野十三 「怪塔王」
...怪力線は、大空艇にあたって、金属でできた胴を、とろとろと、とかしてしまうであろう...
海野十三 「火星兵団」
...秀夫は凭れるともなしに新京橋の小さなとろとろする鉄の欄干に凭れて...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...秀夫は凭(もた)れるともなしに新京橋の小さなとろとろする鉄の欄干(らんかん)に凭れて...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...顔や手先の皮膚がとろとろとして眠いやうな日であつた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...昼夜とろとろと燃えつづけている火...
谷譲次 「踊る地平線」
...少しとろとろとしかかっては直ぐ眼を覚まし覚まししたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたしはとろとろになっちまった――もう駄目です……こうして阿呆みたいに膝をついて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...四とろとろと微睡(まどろ)むかと思うと...
徳田秋声 「爛」
...陶々(とろとろ)とよい気持になって主人と話し込んでゆく...
中里介山 「大菩薩峠」
...とろとろと眠ったが...
夏目漱石 「門」
...とろとろしたのだらう...
長谷川時雨 「夏の夜」
...藤次郎はいつともなしにとろとろしかかった...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...「寒い! ……」とろとろと眠った後(あと)の寒さはかくべつで...
吉川英治 「江戸三国志」
...とろとろしていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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