...*王様はとりわけ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...とりわけ人に嫌らわれるのは...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...とりわけ、頸筋(くびすじ)から胸へかけての曲線は、世にもあでやかなスロープをなし、その二の腕といわず下肢(かし)といわず、牛乳をたっぷり含ませたかのように色は白くムチムチと肥え、もし一本の指でその辺を軽く押したとすると、最初は軟い餅でも突いたかのようにグッと凹(くぼ)みができるが、軈(やが)てその指尖(ゆびさき)の下の方から揉(も)みほぐすような挑(いど)んでくるような、なんとも云えない怪しい弾力が働きかけてくるのだった...
海野十三 「振動魔」
...とりわけ実のりがみじめだつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...とりわけおくがたは琴をたんのうにあそばしまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...たよりいろ/\、いづれもうれしいが、とりわけて、アメリカのOさん、イキス(マヽ)のKからのはうれしかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...とりわけブルターニュ麦はひでえや...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...両花道からしずしずと鰭(ひれ)をふりながらあらわれる踊り子の緋鯉(ひごい)の列と……とりわけ鮮(あざやか)に幻に残ってるのは...
中勘助 「小品四つ」
...とりわけ、綺麗な小間使か腰元が家出をしたところがあったら、そいつを念入りに調べるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とりわけ、行き届いたキャラコさんの介抱を受けられなくなるのが心細いのらしかった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...とりわけ濠洲以来の古い九谷の湯呑……それらは二十年来の事業の伴侶であり...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...物質的にもとりわけひどく困っていました...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...すべての小説の本質的興味とされていた恋愛的興味が、ここで拒否されているということは、とりわけ面白い...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...几帳面(きちやうめん)な氣むづかしい方でゐらつしやいますの?」「とりわけさうと申すほどでもありませんが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...とりわけ子供たちは...
宮原晃一郎 「鳩の鳴く時計」
...こんな世界にこの頃とりわけ心が惹かれる...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...とりわけ美意識等から工夫されるものではありません...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...とりわけ聡明(そうめい)そうな眸(ひとみ)や...
吉川英治 「三国志」
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