...とりわけ一生懸命になって彼の態度物腰をまねようとするのである...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...とりわけ人に嫌らわれるのは...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...とりわけ最後の家庭教師と別れてからはなおさらだった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...とりわけこの悲哀が色濃くあらわれた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...とりわけ、どのようなまことの愛情でも、それが他の極めて詰まらないものと同様に果敢(はか)なく消えて行くことに、彼は身を焼かれるような烈しい悲しさ寂しさを感じた...
中島敦 「狼疾記」
...先を話せ」「その三七郎の藝を一度親分に見せ度いな、家の藝は手踊だが、物眞似、小唄、一人芝居から、品玉までやるといふ藝達者で、とりわけ、二つ面を使つての所作は大したものですぜ」「それがどうした」八五郎の話は長くなりさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とりわけて、特高刑事だと明されたときの、強烈な印象を思いかえす...
久生十蘭 「金狼」
...とりわけて、今晩だけは鼾(いびき)をかかない様にしてもらえないであろうか...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...とりわけ、あのロシア人に見られないようにした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...その中でもとりわけこの称念寺の黄楊垣ほど...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...とりわけ浪路(なみじ)に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...怒はとりわけ突發的なものであるから...
三木清 「人生論ノート」
...とりわけ我が国で書かれた倫理の本を開いて見たまえ...
三木清 「人生論ノート」
...とりわけ傑作の一つと見えた「セキスピヤーの家」といふのは...
三好達治 「オルゴール」
...この一個とりわけ珍奇なる個所はない...
柳宗悦 「工藝の道」
...人々はとりわけそこに美を見ようとはしなかったのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...とりわけ日々手にする文翰箋や...
柳宗悦 「和紙の美」
...とりわけ初めてその学問に志す者の正道である...
矢部貞治 「政治学入門」
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