...とりわけリップに奇妙に思われたのは...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...とりわけ、いちばん下のお姫さまは、海の上の世界のながめられる日を、だれよりもずっと強く待ちこがれていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...とりわけ彼女が、忘れものよ、と言って、心持首を傾(かし)げながら、彼の唇を求める時...
池谷信三郎 「橋」
...とりわけ廉(やす)い俸給で脚を括(くゝ)られてゐる下級吏員が苦しい...
薄田泣菫 「茶話」
...露西亜には――とりわけ露西亜の田舎には油虫が多いので...
薄田泣菫 「茶話」
...なかでもとりわけ面白かったのは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...とりわけ若い将校なんかが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...とりわけ聖徳太子にゆかりのある仏法最初の伽藍(がらん)天王寺によってこの夢を見たことを不思議の縁としている...
中里介山 「法然行伝」
...とりわけお好みになりまするは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...とりわけ何か賑やかな寄合などで余計なものでも呑んだりした折に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...よにんはサンタクロースがとりわけ気にかけている妖精たちでした...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...とりわけ男爵に会うのは嫌だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...とりわけてエチエネットの誠実(せいじつ)をしみじみ知ったのであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...とりわけウィーンでの大成功(だいせいこう)がかれをせつに引き止めているにかかわらず...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...とりわけ新しい生活意欲を發明することが大切である...
三木清 「人生論ノート」
...先生は染織文様のみちに明くいられるので現存の繍帳断裂の生地や繍糸についての考察にはとりわけ詳しいお話があった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...四そこにはとりわけて彩りもなく飾りもない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そしてその晩は、家中一同にも陪観をゆるされ、人影は桟敷の外まであふれたが、とりわけ、道誉のそばには、盛装した一と群れの女房たちが華やいで芝居篝(しばいかがり)に照り映えていた...
吉川英治 「私本太平記」
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