...「下々の手前達が兎(と)や角(かく)と御政事向の事を取沙汰(とりざた)致すわけでは御座いませんが...
太宰治 「三月三十日」
...自分が大佐と結婚したのは自棄半分(パル・デピ)だという世間の取沙汰(とりざた)をそのまま信じているにちがいない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...いろいろと取沙汰(とりざた)致しておるが...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...「下々の手前たちがとやかくと御政事向(むき)の事を取沙汰(とりざた)致すわけでは御座いませんが...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...血も涙もない殺人鬼の如く取沙汰(とりざた)するやからは何者だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は「世間」の取沙汰通(とりざたどお)り...
夏目漱石 「明暗」
...さまざまに取沙汰(とりざた)されている...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...なにくわぬ顔で帰城したのだという取沙汰(とりざた)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...臆病なほど気が優しいのだと取沙汰(とりざた)されている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...驕奢(きょうしゃ)のかぎりをつくして江戸中の取沙汰(とりざた)になった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...衆口談柄(だんぺい)は期せずしてその品隙(とりざた)に移って行く...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...身を隠したのだろうと人の取沙汰(とりざた)する時分に...
吉川英治 「江戸三国志」
...取沙汰(とりざた)されておるが...
吉川英治 「三国志」
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