例文・使い方一覧でみる「とり」の意味
スポンサーリンク...ひとりの男がおもやの玄関へはいってきた... 
江戸川乱歩 「影男」
...なかには、たったひとり、三十五―六歳の労働者が、いすにかけて、タバコをスパスパやっているばかりです...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...一すぢの縄（なは）を命の綱（つな）としてをとりけり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それには、この家（うち）の主婦さんは、世話は何でもよくしてくれるけれど、黒人上（くろうとあが）りの妾にも似ず、しつとりした、餘計な事を言はない女だから面倒臭くなくてよかつた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...私どものお酒をほとんどひとりで...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...山水の美にうつとり見とれるほどの余裕なんて無いやうに思はれるが...
太宰治 「お伽草紙」
...今日はとりこみがあって...
田中貢太郎 「春心」
...もっともっと」室内にはもうひとりの別人物がいたのだ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...愛の夢の中でうっとり昏睡している...
久生十蘭 「地底獣国」
...また、とりわけ、過ぎし日の多くの群がりよる記憶を呼び起し、私の魂に電流に触れたような衝撃を与えた、あの短い、単純な、よく聞きなれた、しかもささやくような声の性質、音色、調子であったのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...重要なのはひとりミトの全體である＊＊＊...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...私たちは本当に純潔な階級活動家としてまじめに理性的にとりあげていかねばならない...
宮本百合子 「共産党とモラル」
...別に鳥頭（とりがしら）というオシラ神があって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...時どき弟か妹がひとり欲しいと考えることがあった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...時代の行くての見えない眼ばかりがたとえ千人寄ってみたところで次の時代を見とおすことは出来ないが、評議となって列座すれば、誰ひとりとして、（それがしは、めくらである）と、いう顔はしていない...
吉川英治 「黒田如水」
...ひとりの物見が来て...
吉川英治 「三国志」
...ひとり息女（むすめ）の盲愛のほうが...
吉川英治 「三国志」
...鳥居（とりい）の横木（よこぎ）にうずくまっている一羽（わ）の灰色（はいいろ）の鳥だった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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