...それから葉子の衣類までをとやかくいいながら去りがてにいじくり回した...
有島武郎 「或る女」
...父母の容貌に就いてとやかくの批評がましい事を言ふのは...
太宰治 「お伽草紙」
...とやかく詮議(せんぎ)立てする資格も無し...
太宰治 「新ハムレット」
...とやかくいうことは止めました...
橘外男 「仁王門」
...それをこの男はさっきからとやかく言っているのだが……」と父様はジロリと私を見上げられた...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...それについてとやかく仰しゃれるのは...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...それをとやかく言うにはあたらない...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それについてとやかく云う気はちっともありませんけれども...
夏目漱石 「明暗」
...右内がとやかく言うのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私のことで世間が彼女達にとやかく言わないでしょう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...とやかくとあげつらうようなことは一度もなかった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...浄海 とやかく申すな...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...これについてとやかくいうだけの勇気を出したら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...法律的な立場から見て嬰児を死に到らしめた処置が制裁される事は誰しもとやかく云うべきでない事は知っています...
宮本百合子 「「女の一生」と志賀暁子の場合」
...しかし決してそれを正面からとやかく云わせない構えをもって来ているから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...親の事をとやかく申しますのは心苦しい事で御座いますけれども...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...とやかく致しておりますうちに三時が過ぎましても...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今はとやかく思い出したくもなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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