...丁度(ちやうど)町角の街燈には瓦斯(ガス)のともる時分だつた...
芥川龍之介 「鬼ごつこ」
...各階の窓には明るく火がともる...
高浜虚子 「丸の内」
...夜になると不思議にも電灯がともる...
谷譲次 「踊る地平線」
...徹夜不眠・ほつと夜明けの風鈴が鳴りだしたずつと青葉の暮れかゝる街の灯ともる・遠く人のこひしうて夜蝉の鳴く・踊大鼓も澄んでくる月のまんまるな・月のあかるさがうらもおもてもきりぎりす・月あかりが日のいろに蝉やきりぎりすや米田雄郎氏に...
種田山頭火 「其中日記」
...ともるんどすやろか」「ほうどすて...
外村繁 「澪標」
...夜に電燈がともるとすぐに...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...電気や瓦斯の火がともるに間もない薄ら明りだった...
豊島与志雄 「反抗」
...桜の莟(つぼみ)ぐらいの小さいほのおがともると...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...崖の下の町に灯のともる景色を見ていると...
水上滝太郎 「果樹」
...「蛙(かえる)が鳴いたから帰えろ帰えろ」と子供の声も黄昏(たそが)れて水底(みなそこ)のように初秋の夕霧が流れ渡る町々にチラチラと灯(ともしび)がともるとどこかで三味線の音が微(かす)かに聞え出した...
水上滝太郎 「山の手の子」
...そしてその一つがぽかつとともるとあらゆる廣い世界ががらんとひらけ...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
......
三好達治 「山果集」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...――灯ともる頃、ようやく、大陽という部落までたどりついて、農家の小屋を借り、帝の御駐輦所(ごちゅうれんじょ)とした...
吉川英治 「三国志」
...まもなく、灯がともる...
吉川英治 「私本太平記」
...三人は灯ともる頃まで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...灯がともると、街道の安旅籠(はたご)の軒ばに、白い蝙蝠(こうもり)みたいな白粉(おしろい)の女たちが出て、旅の者を悩ました...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...家々の窓にともる赤い灯影(ほかげ)...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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