...じっとともし火の光を見た...
芥川龍之介 「偸盗」
...そのともし火は義雄自身の樣な一文なしの寂しみを表してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...さて仏(ほとけ)のともし火も家のもわざと幽(かすか)になし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...金屏(きんびょう)にともし火の濃きところかな十二月二十一日 「玉藻十句集(第二十三回)」昭和十四年初詣(はつもうで)神慮は測り難けれど願(ね)ぎ事(ごと)はもとより一つ初詣一月一日 明治神宮初詣...
高浜虚子 「五百五十句」
...ちらちら出て来た小さいともし火...
太宰治 「新ハムレット」
......
立原道造 「暁と夕の詩」
...それがともし火の穂のゆらめきを映し...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...ともし火かすかになりて消」ゆる手品の種明かし...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...咲きみだれた秋草の波になかば沈んだ丈高い姿ははるかな星の光とほのめくともし火の影に照されて竜女のごとくにみえる...
中勘助 「小品四つ」
...わが机の上のともし火はゆらめき動きて消えんとす...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...八法然が三昧発得の後は暗夜にともし火がなくても眼から光を放って聖教を開いて読んだり室の内外を見たりした...
中里介山 「法然行伝」
...或時ともし火の時分に法然が...
中里介山 「法然行伝」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...ともし火のもとに独り手馴れの琴を友として...
樋口一葉 「琴の音」
...ともし火のもとに獨り手馴れの琴を友として...
樋口一葉 「琴の音」
...ともし火を近くともして几帳(きちょう)のうちに打ち臥しながら...
堀辰雄 「姨捨」
...うち連れて新(あらた)にともし火をかがやかしたる食堂に入りぬ...
森鴎外 「文づかひ」
...ともし火は波の如く泡立つ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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