...忠敬はともかくもこのようにして自分の志した大きな事業を成し遂げた上で...
石原純 「伊能忠敬」
...それは学校の制服でそんな装(なり)をして――装はともかくも...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ともかくも我邦で一人でも多く学問の研究に志し従事する人が多ければそれだけ我邦の学術は発達を刺戟される...
寺田寅彦 「学位について」
...ともかくも「日々」という意味から出て...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...ともかくもいわゆるジャーナリズムと称する「もの」があることだけは確実な事実である...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...ともかくもいわゆるステッキとはだいぶちがったものである...
寺田寅彦 「ステッキ」
...ともかくも毎朝新聞を読むのといいまとまった書物を読むのと比べてどちらが頭脳の足しになるかという事は...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...それでともかくもみんな退院の荷車に載せて持ち帰るつもりでいたが...
寺田寅彦 「病室の花」
...ともかくもこれから江戸へ行くのじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともかくも、温泉として聞えたる信濃の国、諏訪の地名から推(お)して、多分それに近くとも遠くはない地点だろうとの二人の想像は、さのみ無理ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうでなければ、いわゆる、狐狸というようなお愛嬌者(あいきょうもの)が、型の如く人間を笑わせに来たのか、ともかくも、相当の心持であけてみる必要がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...「じゃともかくも本人によくそう話して見ます...
夏目漱石 「道草」
...ともかくもして責(せ)めを塞(ふさ)ぎ...
福田英子 「妾の半生涯」
...ともかくも相当な官歴ができたころ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ともかくも今はもう正月小屋の末期(まっき)である...
柳田国男 「こども風土記」
...ともかくも相応の長い繩がいるであろうのに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ともかくも夕餉の量を殖(ふ)やし...
山本周五郎 「柳橋物語」
...「ともかくも、事なく、京へ着きさえすれば……」覚一の杖の端を持って、おなじ足幅(あしはば)で彼女も歩いた...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??