...いつかとめどなしに笑っていた...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...再び熱い涙が漲(みなぎ)り出してとめどがない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...涙がとめどなく流れるのを押し拭ひつつ...
辰野隆 「旧友の死」
...涙がとめどもなく出てくる...
種田山頭火 「行乞記」
...涙がとめどもなくこぼれて困つた...
種田山頭火 「其中日記」
...骨を刺す異臭のなか「助けて おとうちゃん たすけて「みず 水だわ! ああうれしいうれしいわ「五十銭! これが五十銭よ!「のけて 足のとこの 死んだの のけて声はたかくほそくとめどもなく...
峠三吉 「原爆詩集」
...とめどない焦(い)らだった考えを追いながら...
徳永直 「冬枯れ」
...とめどなく笑い続けるのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...とめどもなく千筋(ちすじ)を引いて落ちてくる...
夏目漱石 「虞美人草」
...膏(あぶら)が乗ってとめどなく出て来た...
夏目漱石 「明暗」
...フリーダがあいだに入ったことで教師の最初のとめどもない怒りがやわらげられたのを...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...とめどもない馬鹿騒ぎをやる...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
......
前田普羅 「普羅句集」
...とめどもないような中に本格の修業を失わないところ...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...いよいよ男の涙はとめどなく流れるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とめどもない凄じい黒さであたり一面に噴き靡いた...
横光利一 「旅愁」
...――けれど涙は彼の兩頬の上をとめどなく重く流れはじめた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ひとりとめどなく涙した...
吉川英治 「大岡越前」
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