...ポチはじっとまるまってふるえながら目をつぶっていた...
有島武郎 「火事とポチ」
...二三軒みすぼらしいオランダ船の船員のとまる下宿の木小屋(きごや)が...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...とのさまが やどやに とまると...
五十公野清一 「一休さん」
...今から顧みるとまるで夢のようだ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...近代の忙(あわた)だしい騒音や行(ゆ)き塞(づま)った苦悶を描いた文芸の鑑賞に馴れた眼で見るとまるで夢をみるような心地がするが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...とまるようすがありません...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...電車は一時とまるという騒ぎです...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...「見事な身体ですな!」とまるで象でも見物するような気持で頻(しき)りに大きな胸幅や逞(たくま)しい腕に見惚(みと)れているのであった...
橘外男 「葛根湯」
...あとからすぐに一羽追っかけて来て次の段にとまる...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...強き陣列は悍然として踏みとまる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...むき直りつゝ立ちとまる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかし、思いとまるまい、おれは筋書を完全にやりとおすよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...男のは後丸(あとまる)のしゃれた形なのよ」「ふうちゃん...
中里介山 「大菩薩峠」
...他(ひと)の事になるとまるで勝手が違って...
夏目漱石 「明暗」
...この汽車が蒸気を吐く音やギギーときしってしずかにとまる音には一種独特の淋しさがありますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ネコの頭の上にとまる...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ブレーメンの音楽師」
...そこに一匹の黒犬の影が眼にとまる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私はふと同室の寝台に乱雑に投げ出された女物の革手袋と粋な持物の下の花模様の部屋靴が私の目にとまるのであった...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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