...ポチはじっとまるまってふるえながら目をつぶっていた...
有島武郎 「火事とポチ」
...人の眼にもとまるほどであるから...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...いつ世界の人の眼にとまるのだ...
海野十三 「恐竜島」
...船は朱華表の下に到りてとまる...
大町桂月 「金華山」
...絶望の落ちつきなさで飛びまわって暗い樫の木の新しい枝にとまる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...觀經の音已(や)みて梢にとまる響なし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...今に蝶が鍵盤の上にとまるだらう...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...……行列がとまる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...演奏がとまる...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...ステッキの先端を空中に向けて直立させているとそれに来てとまる...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...レコードは同じのでも器械がいいとまるで別物のように感じられた...
寺田寅彦 「蓄音機」
...車がとまるとざあという音が急に彼の耳を襲(おそ)った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...此ういふ写実の芝居は声がよくないとまるで違っちまふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大体まとまる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを拾うとまるで鳶の形した...
室生犀星 「幼年時代」
...ガンたちはここにとまることはできなかったでしょう...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...三郎兵衛のことになるとまるで菊枝に同情がなくなった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...事件の追加や削除は自由に行う――最初の計画とまるで違う物語になっても構わないので...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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