...五 洞庭湖洞庭湖は湖とは言うものの...
芥川龍之介 「雑信一束」
...尤(もっと)も遊園とは言うものの...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...とは言うものの、栄介は四十四歳の今日に至るまで、とうとう杵をふるう機会を持ったことはなかった...
梅崎春生 「狂い凧」
...とは言うものの、困ることは困るだろう...
大杉栄 「獄中消息」
...追放になったとは言うものの...
大杉栄 「日本脱出記」
...雀三郎の政岡の「とは言うものの...
太宰治 「惜別」
...とは言うものの、「佯(いつわ)りのうそ」でも結局それがほんとうに活きていた人間の所産である限り、やはりそれはそれとしての標本として役立つかもしれない...
寺田寅彦 「柿の種」
...事物の真を探究するとは言うものの...
寺田寅彦 「自画像」
...手紙とは言うものの...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...とは言うものの、その事柄はいかにも確からしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...とは言うものの、それも文章が拙(つたな)く、くどくどしくて、全篇をよむには面倒であろうから、ここに「見果てぬ夢」の一節を抜摘しよう...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...とは言うものの、この小さい子がなんの罪もないのにこんな苦労をして成長せねばならぬのか、と考えると、やっぱり心は乱れがちになる...
永井隆 「この子を残して」
...よくなったとは言うものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...年はとりましたとは言うものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...とは言うものの、恐ろしいことはやはりまったく恐ろしい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...とは言うものの、あらゆる人々には自身の望む意味で用語を用いる自由があるべきである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...とは言うもののそこがそれ「芸」...
正岡容 「寄席」
...まるで山小屋のような軽い気持ちだったのに、とは言うものの、本当は重苦しいもの...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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