...四枚や五枚ではとても書尽されないから...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...とてもこの怪星の秘密を知りつくし...
海野十三 「怪星ガン」
...昨日も今日も毎日、とても好い日和、秋のよろしさが泌みわたり澄みとほる...
種田山頭火 「其中日記」
...とてもあゝしたことで...
田山録弥 「真剣の強味」
...皆はとても陰気に黙りこんでしまった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...とても辛抱出来ませんから……」母親とそうして口を利(き)き交わしていると...
近松秋江 「狂乱」
...ベロヴゾーロフさん! あなたとても親切ねえ!」その軽騎兵は...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...とてもたくさんの通行人が雪の上を通った後でしたし...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...なんにも知らぬ市井(しせい)村落の人たちとても...
中里介山 「大菩薩峠」
...これではとても敵(かな)わないと諦(あきら)めてしまった...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...行かなかったのかと聞くと、長塚は額(ひたい)に八の字を寄せて、行ったんですけれども、とても駄目です、惨澹(さんたん)たるものです、汚(きた)ない所でしてね、妻君(さいくん)が刺繍(ぬい)をしていましてね、本人が病気でしてね、――金の事なんぞ云い出せる訳のものじゃないんだから、けっして御心配には及びませんと安心させて、掛物(かけもの)だけ帰して来ましたと云う...
夏目漱石 「永日小品」
...邪慳(じゃけん)な言葉などは可哀(かわい)そうでとても口から出せなくなってしまった...
夏目漱石 「行人」
...ああとても倖せな手ざわり何でも買える触感うす皮まんじゅうも買える大きな飴玉が四ツね灰で磨いてぴかぴか光らせて歴史のあかを落してじいっと私は掌に置いて眺めるまるで金貨のようだぴかぴか光る二銭銅貨文ちんにしてみたり裸のへその上にのせてみたり仲良く遊んでくれる二銭銅貨よ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その動物の大きさは、スプラクナク(この国の綺麗な動物で、長さはおよそ六フィートほど)ぐらいで、形はまるで人間と同じ形だし、動作も人間とそっくり、何だか可愛い言葉をしゃべるし、それにこの国の言葉も今は少しおぼえたようだし、二本足でまっすぐ立って歩くし、おとなしくて、すなおで、呼べば来るし、言いつけたことは何でもするし、とても、きゃしゃな手足を持っていて、顔色は三つになる貴族の娘より、もっと綺麗だ、などと、私の評判は、だん/\、ひろまっていました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...とてもよく書いて呉れてゐるので嬉しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...とても恐ろしいわ」そばにいたフリッツ王がつぶやいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...ぼくもおじいさんも、とても心配でね...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...縦にはとても強く...
柳宗悦 「樺細工の道」
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