...とても合巻(がふくわん)の方へは手が出せさうもない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...とても上り下りは出来ぬくらい急である...
石川欣一 「可愛い山」
...またとても言い表すことのできない嬉しさを分ち得たのである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...とても安閑としてはおられません...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もうとても我慢の出来ない地獄絵のように見えるかも知れない...
太宰治 「春の枯葉」
...その山からマンガンが出るんですって! とても良質のマンガンが出るんですって……パパは鉱山技師よ」父親は男ですから...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...とても愉快な一夜だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...制度や組織とても...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...とても再びそんな所へ行く気にはなれなかった...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...昔のやうに、いい生活は出来つこはないし、敗けた国の人間として、無一文で暮すには、とても、二人とも我慢ならないぢやないの...
林芙美子 「浮雲」
...先生はお元気かな‥‥」「ええとても元気で...
林芙美子 「お父さん」
...私と同じ位の脊の高さなのでとてもおかしい...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...さうは云ふものの私にも晶子歌の全体などとても分らない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...何かとても悪い事をする様で心配で/\ならなかつた...
平山千代子 「お泊り」
...とても素晴らしかった...
三浦環 「お蝶夫人」
...すが目のでっちりな女でとてもとても奥様とはくらべものにならず...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...そして梨畑のほうへ、ふたりは背を擁(よう)し合いながら歩み出して、「劉恢は、あれでとても、厳格な人ですからね...
吉川英治 「三国志」
...冬はとても寒がり坊なので――)と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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