...とても御奉公は覚束(おぼつか)ないようじゃ...
芥川龍之介 「忠義」
...人とても、無形の鎖に繋がれて、もがきあせり、泣き、叫ぶは、なお一層憐れなりとて、暫(しば)し見物す...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...おれがとても永久にあの女を愛しきれまいと思うんだな?」「そうじゃありません...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「こんなじゃとてもわかりっこない...
豊島与志雄 「コーカサスの禿鷹」
...呆気(あっけ)ない位簡単に分って来るのでとても面白かった...
中谷宇吉郎 「雪」
...それを頬張るのはとてもうまい...
新美南吉 「椋の實の思出」
...とてもそんだってさア...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「古川がとても注文がきけないと言ってるし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」「それはとてもむづかしさうだな...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...とても大き過ぎて...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...とても押(お)しのける勇気(ゆうき)がなかったのです...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...とてもそんな遊んでなんかおれなくなるかもしれないのよ...
三好十郎 「樹氷」
...共同の飲食を分つことはとても出来ない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...とても、活字には出来ないな』といった類の性(セックス)の問題が、近来はまったく逆である...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...とても此処は逃げ出せめえぜ」「そんな気永(きなが)を言っては困る...
吉川英治 「江戸三国志」
...お師さまは叡山の座主におなりなされたのではないか」「それは、存じていますが」「だから、わしも、叡山へ登って、苦行と学問をするのだ」「ははは」「なにを笑う?」「お得度をうけたことでも、お師の僧正さまは、天台の宗規(しゅうき)を破ったとか、横暴だとか、世間からも中務省(なかつかさしょう)の役人からも、非難されているのですから、とても、叡山(えいざん)などへ、範宴(はんえん)さまを、お連れくださるわけはありません」「だって、ゆるすと仰っしゃった...
吉川英治 「親鸞」
...――とても信じられぬ有様だった...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
...とても私に話し誇らずにはいられないであろうことからも...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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