...そしてとっとと坂を駈け下りた...
犬田卯 「米」
...とっとと出て行け」不意討(ふいうち)臼井の顔が...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...とっとと逃げ出してしまった...
大杉栄 「日本脱出記」
...おいでなさい」「すみませんね」讓はもう歩きだしたがはじめのようにとっとと歩けなかった...
田中貢太郎 「蟇の血」
...並んで一緒にいると仏頂面(ぶっちょうづら)をして黙っているのが気に入らないので、私は少しも面白くなくって、物をもいわず、とっとと走った...
近松秋江 「うつり香」
...わらじでとっとと登る気で...
辻村伊助 「登山の朝」
...とっとと先を歩いていった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...傍目(わきめ)もふらずとっとと二人の前を行きすぎようとしたことがあったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...とっとと出て行って貰いましょうよ...
豊島与志雄 「変な男」
...静かだなあと思って木之助はとっとと歩いた...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...彼はその真暗な奥の方へとっとと歩いて行った...
原民喜 「秋日記」
...知らすところへ電報を打ったらどうです」医者はとっとと立去った...
原民喜 「美しき死の岸に」
...「とっとと家に帰れ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...背中が寒けだったようなものを感じてとっとと駈けていた...
本庄陸男 「石狩川」
...「とっとと出てゆけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「とっととうせやがれ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話」
...何んで俺が鳥を食う……」こう呶鳴っておいて爺さんはとっとと歩いていった...
矢田津世子 「神楽坂」
...とっとと立ちなされ...
吉川英治 「源頼朝」
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