...まさかという時の用意に一人くらいとっときを作っておかないとうそだぞ貴様...
有島武郎 「星座」
...「まあ一万円とっときねえ...
海野十三 「透明猫」
...杏菓子(あんずぐわし)を一片(ひときれ)だけ取除(とっと)いてくりゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...「とっとと仕舞うんだぞ!」読者はこれ等二人の若者がどんなにそれを遣っ附けたかを話しても信じないであろう...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...とっとと運んでいった...
豊島与志雄 「変な男」
...唄いながら「おっとっと」と...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...静かだなあと思って木之助はとっとと歩いた...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...彼はその真暗な奥の方へとっとと歩いて行った...
原民喜 「秋日記」
...とっとと去ってくれ」と唸(うな)るように押っかぶせて云った...
原民喜 「夏の花」
...こんなくだらないひとの手紙なんか大切(だいじ)にとっとくことはないわ!)二たしかに葉山(はやま)にいらっしてるはずだと思って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...『とっとと出て失せやがれ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「何を手前はいつまでも突つ立つてやがるんだ? 聞えたらうが! とっとと出て失せろつちふに!」チューブの方でもとうに立ち去るのが賢明だとは考へてゐたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...電話で連絡とっといて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...けれど景色(けしき)がつまらなくなると馬は引き船の道を早足にとっとっとかけた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...と思う中にうとっとした...
水野葉舟 「黄昏」
...七つの歳(とし)であったが、筋向(すじむか)いの家に湯に招かれて、秋の夜の八時過ぎ、母より一足さきにその家の戸口を出ると、不意に頬冠(ほおかむ)りをした屈強な男が、横合(よこあい)から出てきて私を引抱(ひっかか)え、とっとっと走る...
柳田国男 「山の人生」
...おっとっと……こぼれます...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...とっとと裏口からでも何処からでも出て行くがいい」「…………」耿紀(こうき)...
吉川英治 「三国志」
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