...五人の中の二人は咄嗟(とっさ)に反対の舷に回った...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...とっさのこととて伯爵をとめるひまがなかったものと見える...
海野十三 「恐竜島」
...咄嗟(とっさ)の間にも...
海野十三 「蠅男」
...賊はとっさに思案して...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...咄嗟(とっさ)の私の当惑は...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...北斎が咄嗟(とっさ)の動揺を描くに妙を得たるはなほ『漫画』十二巻中風(かぜ)の図についてこれを見るべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...あまりとっさのことなので...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...けれども阿爺(おとっさん)が...
夏目漱石 「虞美人草」
...龍之助は咄嗟(とっさ)の間に身を翻すと...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...咄嗟(とっさ)の間に乾くのを恐れでもするように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...〈水ヲ下サイ〉と彼は何気なく咄嗟(とっさ)にペンをとって書いた...
原民喜 「永遠のみどり」
...近くに友達はいないやろ」咄嗟(とっさ)に嘘を言おうとした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...咄嗟(とっさ)には...
本庄陸男 「石狩川」
...激情はとっさに彼に悪知恵を貸し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...咄嗟(とっさ)にそこの岩藤の根にすがらなかったら...
吉川英治 「江戸三国志」
...大月玄蕃が咄嗟(とっさ)の構えは...
吉川英治 「剣難女難」
...藤夜叉も入ってお会い申しあげたがよいわ」「ならんっ、入れるな」高氏は、とっさの大声で...
吉川英治 「私本太平記」
...あの突嗟(とっさ)に...
吉川英治 「無宿人国記」
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