...フトときめきをおぼえた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...へんに悲しくときめき浮き立たせて居りました...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...恋があらたによみがえって来たようで胸がときめき...
太宰治 「斜陽」
...傑作のときめきが...
太宰治 「道化の華」
...なんとなしに物新しい心のときめきといったようなものを感じた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...江戸つ子達の胸はときめきます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火を焚きつけられたやうな胸のときめきだつた...
林芙美子 「瀑布」
...それがその森を出た途端に突然穉い頃死に別れた母の顔らしいものを形づくったときの何とも云えない心のときめきまで伴って...
堀辰雄 「菜穂子」
...心のときめきを感じながら...
堀辰雄 「ほととぎす」
...左右に揺れる彼の肩の動きに童児のような心のときめきが現われていた...
本庄陸男 「石狩川」
...だれもだれも心ときめきはされるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少なくとも今まで全く経験せぬ心のときめきを感じたことだけが推察せられる...
柳田国男 「こども風土記」
...「もしも勘定がたりなかったらどうする」「うるせえな」栄二は胸のときめきを隠しながら云った...
山本周五郎 「さぶ」
...心の奥にひそんでいた胸のときめきが...
山本周五郎 「失蝶記」
...たとえば蛍の明滅(めいめつ)にも似たような心のときめきは呼びもどすまいと努(つと)めていたのである...
吉川英治 「黒田如水」
...誠ならどんなにうれしゅうござりましょう」とふッさりした黒髪が新九郎の動悸(ときめき)へ打(ぶ)つかるように投げられた...
吉川英治 「剣難女難」
...ひとしおお胸のときめきを打った...
吉川英治 「私本太平記」
...女にときめきを覚えさせられる刹那(せつな)の自分とは...
吉川英治 「親鸞」
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