...ほのあかい紅(べに)をふくんだ初恋のむねのときめき...
大手拓次 「藍色の蟇」
...子供のように胸のときめきを覚えた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ひとと始めて知り合ったときのあの浮気に似たときめきが...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...恋があらたによみがえって来たようで胸がときめき...
太宰治 「斜陽」
...もう胸がときめきいたします...
太宰治 「燈籠」
...ときめきを幽かに感ずるのである...
太宰治 「服装に就いて」
...北停車場(ガル・ドュ・クウ)なり聖(サン)ラザアルなりから吐き出される瞬間の処女のような君のときめき...
谷譲次 「踊る地平線」
...血のときめきが感じられる――といったような条件が必要でしょう...
谷譲次 「踊る地平線」
...何やら床(ゆか)しい匂ひにときめきました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ときめきに震へて...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...何うなるかもわからぬ不安心ともつかぬ胸のときめきを私は感じた...
牧野信一 「二日間のこと」
...未知の婦人の声を突然に聞いたやうな胸のときめきを覚ゆるのであつた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...自らな女らしい心のときめきを示してもよかったろう...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...そこに湧くのが当然だろうと思われる新しい成長への希望や期待や欲求の愛らしく真摯なときめきがちっとも感じられないと索然とした思いであった...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...何となく心のときめきを覚えたことであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...何か少年じみた動悸(ときめき)さえ抱いていた...
吉川英治 「剣の四君子」
...なにかに渇(かわ)いているらしい唇がその口紅を黒ずませて烈しい動悸(ときめき)に耐えている...
吉川英治 「私本太平記」
...なんとなく胸のときめきを覚える...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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