...万一とがめられた所で...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...兩刀の曇なき手前に心とがめて我から忍びず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...亀は聞きとがめて...
太宰治 「お伽草紙」
...『武家義理物語』の三の一に「すこしの鞘(さや)とがめなどいひつのり...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...これをとがめるのは無理であろう...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...急にアリョーシャが聞きとがめた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...みずから自分をとがめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あやまちは少しもとがめなかったが...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...予が家に盜人の入りたる穴をもとの如くふたがずありしを左千夫君の見とがめければよみける歌一首はしきやし騰波の淡海の...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...氣がとがめて出さなかつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それをいちいちとがめたり縛ったりしていた日には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...でもうつかりとがめ立てをすると私はひどい目に逢はされるんですもの」「顏を見た者はなかつたのか」「店の女達は覗(のぞ)いて見たかも知れません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰か付近をうろついている者どもに聞きとがめられはしまいかと気づかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...激しく自分をとがめたのはジェフリと父を対立させ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...彼が肥料日であつた野菜畑の傍を通る時に鼻をつまんで駆け抜けた……のを見とがめられて...
牧野信一 「籔のほとり」
...そして柏軒は何の咎(とがめ)をも受くることなく...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...咲き変った女「――誰? どなた?」土蔵二階から女の声がとがめた...
吉川英治 「大岡越前」
...……また、近隣の者どもは、おとがめなし...
吉川英治 「新・水滸伝」
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